町田啓太9月10日NHK札幌放送局の新会館で開催された「大河ドラマ『青天を衝け』オンラインスペシャルトーク」に登壇した。同イベントは、新型コロナウイルス感染対策のため、事前に抽選を行った観客約270名がリモートで参加。現在放送中の大河ドラマ「青天を衝け」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の魅力や、町田演じる土方歳三の見どころなどを語った。

【写真を見る】参加者からの質問に笑顔で答える町田啓太

司会者からの「北海道に来たことはありますか?」という質問に対し町田は「仕事では何度か来ていますし、昔、家族旅行でも来たことがある」と語り、北海道の食べ物についても「カニなどの海産物や、スープカレーも本当は食べたい。今回は時間がなくて、またリベンジしたい」と明かした。

この日、NHK総合にて放送された「あさイチ」へ生出演し、飛行機札幌市へ移動した町田。

参加者からのチャットでは、番組内で披露したダンスに関する話題が上がり「今日のダンスは本当に素敵でした。町田さんの中では何点でしたか」という質問に、町田は「楽しめたので70点ぐらいですかね」と評価した。

また「あさイチ」の話は盛り上がり、司会者が「『あさイチ』をご覧になった方、カメラをオンにしてください」と促すと多くの人がカメラをオンに。町田は「こうやってオンラインになったからこそ、お顔が見えるという、僕からすると嬉しいこともありますね」と笑顔を見せた。

町田啓太いい意味で緊張感もって、このシーンを撮影できた」

大河ドラマ「青天を衝け」では、第16回の“池田屋事件”で描かれた土方の殺陣がスマートでかっこいいと話題に。反響に対し町田は「かっこよく切り取ってもらった」と謙虚に話し、続けて「殺陣のリハーサルも別の日に何日かしたのですが、『こういう殺陣でやります』としていたのに、実際の撮影現場はかなり狭い路地で、人が二人通るのも大変なぐらいでした。リハーサルから変更があったりしたので、どうしようと焦りもあったけど、いい意味で緊張感もって、このシーンを撮影できた」と撮影を振り返った。

また、渋沢栄一を演じる吉沢亮への印象を聞かれると町田は「一緒にお芝居した際に、吉沢さんも剣道をしていて、自分も剣道していたので、剣道の話でも盛り上がりました」と明かし、さらに「刀を抜く抜刀など、どうやったらスムーズにできるんだろうという話などもしていました」と笑顔を見せた。

町田は、大河ドラマ「西郷どん」に続き2回目となる大河ドラマへ出演。時代劇への出演について町田は「時代劇は昔から思い入れがあって、剣道をやっていたことや、幼少の時から、殺陣や刀とかにも興味があり、いつか挑戦してみたいなと思っていました。土方に対する憧れも、もともと持っていたので、お話をいただいた時は、本当にびっくりしました」と明かした。

青天を衝け」で演じる土方像について問われると、町田は「人間味があってシンパシーを感じる。“鬼の副長”と言われているけど、そこだけではない。田舎から出てきた想いがあるんじゃないかとか色々調べて、僕なりに解釈すると、武士として、どうあるべきかを最後の最後まで考えて、そしてさらに、“こうあるべきだ”と演じていた人間ではないかと思いました」と語った。

また、第25回から土方は洋装に。土方の遺影に似せた写真も撮影したという町田は「どうやったら似るかな?とか試行錯誤しました」と振り返った。

町田啓太「台本読んでいても、すごく重みを感じました」

参加者からの「一番印象的な土方のせりふは何か?」という質問に対し、町田は「『潔く命を捨てるその日まで、ひたすら前を向くのみだ。』ですかね。これは土方だからこそ出てくる言葉だと思いました。台本読んでいても、すごく重みを感じました。これを言うための、渋沢との距離感だったりがあったので、すごく印象的に残っています」と明かした。

また、イベントには大河ドラマ「青天を衝け」で演出を務める村橋直樹氏もリモートで参加。町田への印象を村橋氏は 「誠実な人」と語り、現場では「時間がある限りお芝居の話ばかりしていた」と語った。

村橋氏は「演出側としては、町田さんが剣道をやっていたということで、その経験をどう活かそうか」と考えていたそうで、「殺陣の演技は難しいですが、町田さんはスマートで綺麗な殺陣だった」と振り返った。

土方像をどのように演出したのかという質問に、村橋氏は「何かを参考にしたり、自分のイメージを強調するよりも、町田さんの中の土方像を引き出すことを心掛けた」と語り、それに対し町田は「渋沢栄一と一緒にいるときの土方はどんな風なのかなど、村橋さんからは、スパイスというか、色々な気付きを得ることができ、台本を読んで自分で準備してきた時より、本番はまた違うイメージで演技ができた」と笑顔を見せた。

第26回(9月12日)の放送では、土方は喜作(高良健吾)とともに箱館で新政府軍と戦う。村橋氏は今後の土方の見どころについて「栄一と土方は直接交わらないが、お互いの存在を心の中で感じているのではないかと思っている。そこが見どころであり、栄一と一緒に土方を見てほしい」と語った。

これに対して町田も「喜作とのシーンが一番印象に残っていて、わきあがるような熱量のあるシーンになっている。ぜひ見届けてほしい」と見どころを明かした。

■第26回(9月12日[日]放送)のあらすじ

久々に故郷・血洗島に戻った篤太夫(吉沢)は、千代(橋本愛)、父・市郎右衛門(小林薫)、母・ゑい(和久井映見)らと再会を喜びあうが、尾高家に起こった悲しい出来事を知って大きな衝撃を受ける。

その後、昭武(板垣李光人)から預かった書状を届けるため、慶喜(草なぎ剛)が謹慎している駿府に向かう篤太夫。駿府藩の中老・大久保一翁(木場勝己)にパリでの収支を報告し、慶喜との謁見を願い出る。

町田啓太が「青天を衝け」や土方歳三の魅力を語りつくす!/(C)NHK