プレミアリーグ第4節、チェルシーvsアストン・ビラが11日にスタンフォードブリッジで行われ、ホームのチェルシーが3-0で勝利した。

インターナショナルマッチウィーク前に行われたリバプール戦を数的不利を背負いながらも1-1のドローで終えたチェルシー。これで開幕からの連勝はストップしたトゥヘル率いるチームは、今夏積極補強を敢行したビラ相手に仕切り直しの白星を目指した。

リバプール戦からは先発6人を変更。チャロバーやチアゴ・シウバハドソン=オドイに、ブルーズデビューのサウールと、チャンピオンズリーグ(CL)初戦のゼニト戦を意識した布陣となった。

立ち上がりから地の利を生かしたチェルシーが押し込む入りを見せる。早い時間帯の先制点とはならなかったが、徐々に押し返され始めた10分過ぎに個の力でゴールをこじ開ける。

15分、自陣中央で相手2枚を一気にドリブルで剥がしたコバチッチが前線で背後を狙うルカクへ完璧なミドルスルーパスを通す。そのままボックス左に持ち込んだルカクは深い切り返しでDFを先に滑らせると、利き足とは逆の右足のシュートを流し込み、待望のホーム初ゴールとした。

一方、敵地で先制を許したビラだが、士気を落とすことなく反発力を見せる。前からボールを追ってホームチームのミスを誘い、攻勢に転じていくと、23分にはボックス内でマッギンのパスを受けたワトキンスがGKメンディをかわしてシュートを放つが、これはDFチアゴ・シウバの決死のブロックに遭う。

さらに、完全に相手を押し込んだ中で30分過ぎにはセットプレーの流れからミングス、コンサとセンターバック2枚が決定的なシュートを放つが、ここはGKメンディの驚異的な連続セーブに阻まれた。

メンディの再三の好守に救われて辛くも1点リードで試合を折り返しチェルシーは、攻守に精彩を欠くほろ苦いデビュー戦となったサウールを下げてジョルジーニョをハーフタイム明けに投入。

すると、後半立ち上がりに意外な形から貴重な追加点が生まれる。49分、前線で仕掛けたルカクが一度ボールを失うも、DFミングスにプレッシャーをかけたコバチッチがバックパスのミスを誘うと、慌てて飛び出したGKより先にボールをかっさらって冷静にシュートを流し込んだ。

相手の一瞬の隙を見逃さず、より試合を優位に運ぶチェルシー。サウールからジョルジーニョへの変更によって中盤のバタつきも改善され、ここから冷静にゲームをコントロール。

一方、前半のように押し込む形を作れないビラだが、イングスに替えて投入した古巣対戦のトラオレらの個人技によって要所で決定機を創出。とりわけ、前半から優位性を保つセットプレーでコンサやミングスが良い形でフィニッシュまで持ち込むが、GKメンディの再三の好守に阻まれる。

その後、アスピリクエタに続きヴェルナーを投入し、相手の攻撃を受け止めながらも冷静に時計を進めるチェルシーは、試合終了間際の93分には右サイドで高い位置を取ったアスピリクエタからペナルティアーク付近でパスを受けたルカクが左足の強烈なシュートをゴール左上隅に突き刺し、勝利を決定づける3点目とした。

試合を通した決定機の数は相手に上回られるも、決定力と守護神メンディの奮闘が光ったチェルシーが、終わってみれば3-0の完勝で今季3勝目を手にした。

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