TOMORROW X TOGETHERの2ndリパッケージアルバム「The Chaos Chapter: FIGHT OR ESCAPE」の発売を記念したメディアショーケースが8月17日、オンラインで行われ、メンバーのSOOBIN、YEONJUN、BEOMGYU、TAEHYUN、HUENINGKAIが出席。リード曲の「LO$ER=LOVER」(※LOVERのVの正式表記はハートマーク)を披露した。

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TOMORROW X TOGETHERは韓国の5人組男性アイドルグループ。デビュー3年目ながら、2021年5月末に発売した2ndアルバム「The Chaos Chapter: FREEZE」が米ビルボードで初登場5位、9週連続チャートイン、その後リパッケージアルバムが再度チャートインし合計10週チャートインを記録。日本のオリコン週間ランキングでも初登場1位を獲得するなど世界的にヒットしている。

リーダーのSOOBINは「本日も本当にお忙しい中、僕たちのショーケースをご視聴くださる記者の皆様に心より感謝します。3カ月ぶりのカムバック、MOA(ファンの総称)の皆さんと大切な思い出を作っていきたいと思います」とあいさつ。

「前作の『0X1=LOVESONG(I Know I Love You)feat. Seori』に続き、僕たちだけのもうひとつのラブソングを披露したい」と意気込む「LO$ER=LOVER」について「君を救うために、たとえ失敗するとしても、世界に立ち向かって戦うか、君と一緒に逃げ出したい! という少年のロマンティックな心を描きました」と語ったSOOBIN。

タイトルに使われたドル($)マークについて、「お金に執着する大人の姿を嫌うくせに、君と僕を救うためにはお金が必要で…それで一発逆転を夢見る物語性が盛り込まれています」と、成長とともに少年が知っていくお金への率直な欲望が込められていると説明した。

SOOBINはパフォーマンスについて「重苦しい現実から逃げ出したいと思う少年の気持ちを表現しました」とコメント。Nirvanaの名曲「Smells Like Teen Spirit」など多くのロックステージからからパフォーマンスのインスピレーションを受けたそうで、「スタンドマイクという外的要因によって制約された動きで、抑圧されるほどに激しくなる少年の感情、内面の爆発を僕たちも表現しようと思いました」と語った。

■MV撮影では“罪悪感”を抱く場面も?

“快感を感じる少年の姿”を表現したという同曲のMVでは「物を蹴ったり、人にフライドポテトを投げたり、トラックに忍び込んで隠れたり…」したことについて「とても面白かったんですが、こんなことをしてもいいのかなという気持ちも…(笑)」と罪悪感を抱いたことを明かしていた。

リパッケージにあたり追加されたファンソング「MOA Diary(Dubaddu Wari Wari)」については、「最もTOMORROW X TOGETHERらしい曲にしようと思って。ユニークで、ある意味子どもっぽいと思うかもしれませんが、それが僕たちの長所。きっとMOA(ファンの呼称)も愛してくれるのではと思って率直な気持ちを込めました」とコメント。

アルバムタイトルにちなんで、ストレスフルな状況やプレッシャーに直面したときに「戦うか、逃げるか」と質問されたスビンは、「僕も、繰り返される日常に窮屈さを感じることもありますが…」と告白しつつ、「僕はそんな状況の中で、自分なりの新しい趣味を作るとか、そういうことをしながら自分なりに“FIGHT”をしているような気がします」と、共感性の高い回答を。

TOMORROW X TOGETHERが世界中から高い人気を得られた理由については「多くの方々が僕たちの音楽に共感できると言ってくれます」と分析。「真心のこもった物語、共感してもらえる音楽が本当に大事。今の僕たちの状況や感情を音楽で表現し、同年代の皆さんの心を代弁できるアーティストになりたいです」と今後の目標について語った。

◆取材・文=坂戸希和美

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