日本ハムルーキー今川優馬外野手(24)が12日、札幌ドームで行われたソフトバンク戦に6番・レフトで先発出場。第1打席でプロ初本塁打となる特大2ランホームランを放った。今川にとってはこれがプロ入り後初安打ともなった。

【動画】「ファンクラブ会員第1号」はスタンド上段に突き刺さる特大2ラン!
●9/15(水)西武vs日本ハム戦 日本ハム・西武のレジェンド「西崎幸広」さんとオンライン酒飲み観戦!
●9/26(日)巨人vs阪神戦 巨人軍の足のスペシャリスト「鈴木尚広」さんとオンライン酒飲み観戦!



 
 急遽巡ってきたチャンスだった。前日11日の試合中、近藤が守備で後頭部を強打し途中退場。脳震盪特例措置で抹消された。その近藤に代わり、昇格となったのが、今川だった。前日20時の便で札幌入りし、翌日今季2度目の昇格を果たし即スタメンに。

 試合前には、清水、浅間ら同じ96年生まれの同級生たちと円陣を組み、これまでチームを支えてきた主軸の離脱に奮起をする様子も見受けられた。

 歓喜の瞬間はいきなりやってきた。0-0で迎えた2回裏、先頭の野村が2ベースヒットでチャンスメイクすると、その後1アウトとなり、迎えた第1打席。相手は、球界を代表する投手・和田だった。その3球目、「立野がテンポ良く投げていたので、なんとか先取点をとって楽に投げさせてあげたい」との思いで低めの直球を振り抜いた打球は、ファンが待つレフトスタンド上段へ。これ以上ない最高の結果となった。

「急に巡ってきたチャンスで、起用していただいた栗山監督はじめ、スタッフの皆さんに感謝の気持ちを込めて打席に立ちました」

 その言葉通り、首脳陣の期待に応える一発を放ってみせた。

 札幌出身で、東海大四高校ー東海大北海道キャンパスーJFE東日本を経て、2020年ドラフト6位で日本ハムに入団した今川。生粋の道産子は、小学5年生から日本ハムのファンクラブに入会しているなど、プロ入り前から大のファイターズファンとしても有名。プロ入り後の現在も現役会員であり、会員16年目となる来季も既に更新済みだという。

 そんな憧れの球団、憧れの球場で「ファイターズオフィシャルファンクラブ会員第1号」を放った。

 6人きょうだいの1番上として家族を支える立場でもある今川。この日は仕事で来られなかった次男を除く全員がスタンドで応援。その家族の前で、最高の結果を示すことができた。

 「生まれ育った北海道で、そして大好きな北海道で皆さんとともに戦えることを本当に嬉しく思います。これからも頑張ります」

 今季はチームが低迷しながらも、若手の台頭が著しい日本ハム。自身の故郷で、そして「ファン代表」として、この先チームを牽引する活躍を期待したい。


[文/構成:ココカラネクスト編集部]


【日ハム】ドラ6今川が「ファンクラブ会員第1号」!プロ入り初安打が本塁打に