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 中国江蘇省で冷やし麺の屋台を営む男が、麻薬成分(アヘン)が含まれるケシの果殻の粉末を混ぜた料理を販売していたとして、このほど逮捕された。

 店主は、新型コロナの影響で激減した客を取り戻そうと、闇市場からケシを仕入れ、こっそり料理に加えて中毒性を高め、リピーターを増やしていたようだ。

【画像】 料理にケシの粉末を混ぜていた屋台主が逮捕

最新》陸涼麵業者辣椒醬竟加「罌粟粉」客吃了上癮 @東森新聞 CH51

 8月下旬、中国江蘇省雲港市で冷やし麺の屋台を経営していた男が警察に逮捕された。

 地元警察が、店主が違法な食材を使用して料理への食欲をそそり、中毒性を高めている可能性があるという通報を、一般市民から受けていた。

 早速、警察と食品医薬環境調査団の職員が店と自宅を調査したところ、店主の自宅からは大量のケシの果殻の粉末と、それが含まれたラー油を発見。また、店からはケシの粉末を混入したラー油入りの大鍋があり、それらをまとめて押収した。

 店主が使用していたのは阿片ケシと呼ばれるものだ。傷つけた未熟の果殻から分泌する果汁を乾燥させると、アヘンモルヒネが得られる麻薬で、日本では麻薬取締法とあへん法により一般の栽培が禁止されている。

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新型コロナの影響で途絶えた客足を取り戻すため

 警察の調べで、李という店主は唐辛子入りの冷やし麺にケシの粉末を混ぜていたこと、闇市場の調味料商人から「ケシの粉末を調味料に加えると中毒性が高くなる」と聞き購入したと供述した。

 李は、ケシの粉末を唐辛子と大豆油で煮込み、“秘伝”のラー油として店頭で冷やし麺と混ぜ合わせて販売しており、その料理を食べた常連客らは、味がいつもと異なることに気付きながらも、何度も食べたくなり、繰り返し店に通っていたようだ

 店から押収した麺のサンプルには、高レベルパパベリンナルコチンおよびその他の化合物が含まれており、警察は「風味を高め消費者の味覚を刺激するケシの粉末には中毒性があり、長期的には健康に害を及ぼす可能性がある」と話している。

 コロナパンデミックの影響で店の売り上げが激減し、経営不振に陥っていたため、ケシを使って客を多く呼び込もうというアイデアを思い付いたと、李は取り調べで語ったそうだ。

 事実、阿片ケシの粉末を混入して以来、店の1日の売り上げは増加していたという。

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 なお、阿片ケシは麻薬の阿片を作る材料として用いられるが、中国では闇市場で販売され、一部の食品企業が料理に中毒性をもたらすために使用されているという話もある。

 メディアの統計によると、2020年から今年4月までで、阿片ケシなど食品への違法な添加を含む155件の刑事事件が発生しており、河南省、貴州省、江蘇省は症例数の上位3州となっている。

Top image:iStock / References:china.cnr / written by Scarlet / edited by parumo

 
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客に何度来てもらう為、料理に麻薬成分、ケシの粉を混ぜて販売していた屋台店主が逮捕