ミランスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチが、『フランスフットボール』のインタビューで、バロンドールについて自身の考えを語った。

イタリアスペインイングランドフランスのメガクラブを渡り歩き、多くのトロフィーを勝ち取ったイブラヒモビッチリーグ優勝や得点王のタイトルを数々獲得してきているが、チャンピオンズリーグ(CL)のトロフィーバロンドールには縁がない。

これまでのクラブキャリアでは789試合に出場し485ゴールを記録。世界でも指折りのストライカーとして結果を残している一方で、2013年のバロンドール4位という結果がキャリアでの最高位に。最終候補の3人にも残ったことがない状況だ。

イブラヒモビッチは、バロンドールやCLのトロフィーに対しての想いはなく、世界一の選手になることが大事だと語った。

「俺はバロンドールが恋しくない、バロンドールが俺を恋しいと思っているんだ。俺たちはみな『あなたが世界一だ』というトロフィーを望んでいるが、俺は自分が世界で一番の選手だと思っている。バロンドールを勝ち取ることは名誉だが、それは有権者たちが決める」

「もしも俺が(CLの)タイトルを勝ち取っていたらもっと良い選手だったと思うか?もしも俺がCLを勝ち取っていたらそれは素晴らしいだろう。だが、勝ち取れなかったからといって、俺が悪い選手になるというわけでない」

「それは人々が俺にこう言うようなものさ『ズラタン、君はワールドカップで勝てなかった。君は良い選手ではない』とね。分かるだろう。スウェーデン人よりフランス人の方がワールドカップに勝つのは簡単だ。そしてCLの話に戻るなら、長く待てば待つほど、勝った時は楽しくなるはずだろ?」

また、10月で40歳を迎えるイブラヒモビッチだが、昨シーズンは公式戦27試合で17ゴールをマーク。まだまだ得点能力は衰えていないという自信があるようだ。

「まだゴールを決める力がある。勝ちたい。クラブではCL以外すべて勝ち取ってきた。だが、他のほとんどの選手よりも多くのことを成し遂げたことに不満はない。幸せだ」

そして、普段から唯我独尊的な発言の多いイブラヒモビッチだが、弱さもあると正直に語っている。

「俺にも感情、弱点、傷つきやすいものがある。俺はハルクじゃないし、スーパーマンじゃない。ピッチ内外で俺が常に自信を持っていると思うのは分かるが、崩れることだってある」

「俺には自分の弱点、感情がある。それは自然なこと。誰かが俺を知れば、俺は大きな心を持って接する。そうでないとき、そいつは俺を憎む」

イブラヒモビッチは、12日に行われたセリエA第3節のラツィオ戦で、左ヒザのケガから約4カ月ぶりに復帰すると、いきなりのゴール。今シーズンは8年ぶりにCLに出場するミランでどんな活躍を見せてくれるか注目だ。



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