15日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、同局局員でレギュラーコメンテーターの玉川徹氏が、貧富の格差の話題の中で注目発言をした。
 
 この日、取り上げられたのは“親ガチャ”なる言葉。これは「子どもは親を選べない。どういう境遇に生まれるかは運任せ」ということを、何が出てくるか分からないガチャガチャに例えた言葉。自分の境遇が恵まれていない時は「親ガチャ外れた」と嘆くなど若者の間で使われている。

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 これについて玉川氏は「戦争で負けて、社会のシステムを壊された」「壊された後、みんな同じスタートラインに立った」とした上で、「勉強して自分の所得の階層を上げることができたというのは、所得階層の調査結果から分かっている」と解説。
 
 一方、今の若者世代は「親の所得によって、子どもの将来の階層が決まるようになってしまった」として、「所得が低いところだと、お金がなくて教育を受けられないというだけじゃなくて、半ば諦めているようなところもある」と言及。

 続けて玉川氏は、2003年にシングルとして発売されたSMAPのヒット曲『世界に一つだけの花』を取り上げて、「あの辺からですよ。『世界に一つだけの花』っていう歌がものすごく流行りましたよね。ナンバー1じゃなくて、オンリー1っていう。あの辺から『もう、貧しくてもいいんだ、オンリー1でいいんだ』っていう形で、所得の低い世帯なんかでは、『いいんだよ、あなたは別に豊かにならなくても、自分らしく生きればいい』という感じがものすごい広がった。あの辺ぐらいからどんどん、そういう風な傾向が人々の意識の中でも強まっているんじゃないですか」と持論。

 この後も熱弁を振るっていた同氏は最後に、「税の仕組みでも階層の移動ができるような、頑張れば上に行けるという社会を担保しなければいけない」と主張していた。

 SNS上では、「日本をダメにした歌な」「SMAPのあの曲の頃はまだ日本社会に余裕があったな」という指摘もあったが、一方で「歌のせい?」「SMAP関係ねぇ」「SMAPの歌を親ガチャに擬えないで そういう意味じゃないと思う」「玉川が元気にトンデモ理論を披露している」「唐突なSMAP批判」「なんでSMAPの歌が出てくるんだよ」と怒りと呆れの声も見られた。

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