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 自分のことは自分ではわからないものだ。恥ずかしがり屋なので内向的だと思っていても、まわりはそう思っていなかったり、その逆もしかりである。

 その時の気分や、相手によっても変化するものだが、外向性、内向性をレモンを使って簡単に調べる診断方法があるようだ。

 レモン果汁を舌に乗せ、その時に出る唾液の量でわかるのだという。やってみたい?ならば、半分に切ったレモンコットン、軽い量でも測れるキッチンスケールを用意しよう。

【画像】 レモンを口に入れた時の唾液の量で調べる性格診断テスト

 ではまず、以下のものを準備して、診断テストに挑もう。

半分にカットしたレモンコットン、料理用はかり

1. 半分にカットしたレモンを舌の上に乗せて、口を開けた状態のまま20秒待つ。

2.口からレモンを出して、2秒間口を閉じる(この時唾液を飲み込まないこと)

3.コットンを口の中に入れて口を閉じ、10秒待つ。

・合わせて読みたい→自身も内向性である作家が指摘する内向性の人に対する誤った10の認識「内向的な人に関する10の神話」

4. コットンで唾液をすべて拭き取ったら、はかりでその重さを測る。

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内向的な人ほど唾液の分泌量が多い

 内向的な人ほど、コットンは唾液をたっぷりと含み、重たくなっているという。とは言え判断基準がないとわからないので、友人や家族などと一緒に行って比較してみよう。

 過去に行われたテストでは、内向的な人は、外交的な人に比べて、50%ほど唾液の分泌量が多いことが確かめられているという。この点において男女差はない。

 ただし唾液の量は、のどの渇き具合や時間帯など、さまざまな要因によって左右されるので、気をつけなければならない。

 また、薄めたレモン果汁ではなく、100%果汁の方がはっきりとした結果を得やすいことも覚えておこう。

・合わせて読みたい→内向性と外向性は思っているよりも複雑で行動よりも思考に現れる。内向的思考と外向的思考の違いとは?(自分のタイプがわかる無料性格診断テスト付き)

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なぜレモンと唾液の量で性格がわかるのか?

 なぜこれで性格がわかるのか? それは内向的な人はちょっとした刺激で唾液を分泌しやすいと考えられるからだ。

 1960年代、ドイツ心理学ハンスアイゼンクらが、内向的な人は神経系に違いがあるために、唾液を分泌しやすいという理論を提唱した。

 それによると、内向的な人は大脳皮質の覚醒レベルが高く、そのために軽い刺激ですぐに不安を感じたり、刺激を過剰に感じたりするのだという。

 その反対に外交的な人の場合、覚醒レベルが低く、不安のスイッチが入るためには、より多くの刺激を必要とする。

 こうした現象に関係しているのは、脳の「網様体賦活系(もうようたいふかつけい:RAS)」と呼ばれるところだそうだ。

 ここは誰かと何らかのやりとりをするときに反応する。RASの覚醒レベルが低い場合、たくさん刺激を受けないと緊張しないので、恐れることなく人付き合いをすることができる。だから外交的になる。

 ところがRASの覚醒レベルが普段から高い場合、ちょっとした人付き合いでも、すぐに圧倒されてしまう。そのため内向的になりやすい。

 これと同じように、RASは食べ物の刺激にも反応する。

 覚醒レベルが高い内向的な人の場合、レモンの酸っぱい刺激を受けると、すぐさま反応して唾液を分泌するようになる。覚醒レベルが低い外交的な人ならその逆で唾液の量が少ない。

 だからレモンを舌に置いたときの唾液の量で、その人が外交的か、内向的か、診断することができるのだという。

References:The Lemon Test: Introverts Are More Aroused Than Extroverts | Psychology Today / written by hiroching / edited by parumo

 
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