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転売屋との戦いは続く

RGの「1/144 Hi-νガンダム」が9月11日に発売された。本商品はRG(リアルグレード)枠のキットということもあって、大変細やかなパーツ分割がなされており、完成すれば精密なガンプラとして組み上がることとなる。価格は4950円と、大ボリュームのキットにふさわしい金額になっている。

昨今は、ガンプラの転売が全国的に横行している。7月22日にはHCUCのナイチンゲールが発売されたが、これもあっという間に市場から消えていった。

人気の機体なので当然オタクも買いに走ったわけだが、中には転売屋が相当数買い占めたというケースもあった。メルカリなどでは、このキットが1万円近い金額で多数出品されていた。参考までにHGUCナイチンゲールの価格は7700円だ。

中には転売屋が徒党を組んでバカにならない収益を上げているケースもあるというので憎たらしい限り。が、販売店もメーカーバンダイも、やられっぱなしというわけではない。(文:松本ミゾレ)

買い占めに走る転売屋に対して、バンダイが再販で対抗

HGUCナイチンゲールは僕も欲しかったので、発売日に近隣の某家電量販店おもちゃコーナーに出向いた。だがもう後の祭りで、ナイチンゲールどころかめぼしいキットは皆無になっていたのでそこそこショックだった。なので『ガメラ2』のレギオンソフビだけ買って大人しく家に帰った……。

で、家に帰ってパソコンを立ち上げれば、そのナイチンゲールが早速プレ値でメルカリだのAmazonだので出品されまくっていて、本当に嫌になった。僕はまだそこまでガンプラ熱が高くはないが、ガチのオタクはマジで辟易したに違いない。

当然、オタクたちの間では「また転売屋にやられた。欲しいものが発売日当日でも買えない」という不満の声が噴出する。

その都度メーカーバンダイに対して、転売をどうにかしてほしいという要望めいた意見も、SNSなどでは散見されていたわけだが、とうとうこの山が動いた。

バンダイは公式の商品紹介ページにおいて8月10日に「商品の再生産に関するお知らせ」なるアナウンスを行い、ナイチンゲールに関しては9月、12月の再生産を予定していると告知したのである。

これを受けて本当にキットを楽しみにしている層は、わざわざ転売屋からプレ値で買うかどうかの究極の選択をする必要がなくなった。転売屋はこの再生産スケジュールのために、自分では作れもしないキットをただ抱えるだけになってしまったのである。

恐らく、ナイチンゲール級の需要が見込めるキットは、今後しばらくこうやって矢継ぎ早の再生産が行われていくんだろう。

店頭で商品名を言えた人にだけ売るというスタイルの店舗も登場

メーカーだけでなく小売店も転売屋対策に積極的になっている。冒頭でも書いたが、先日RGのHi-νガンダムが発売され、こちらも転売屋が次々に買い占めていった。しかし、家電量販店ヨドバシカメラではユニークな対策が実施されたようだ。

その対策というのが、商品名を口頭で言える人にしか販売しない、というもの。僕らオタクは、Hi-νの読み方を当たり前にそらんじることができる。でも転売対象の商材としか見ていない人は、意外とこれができなかったようなのだ。

オタクには思いつかない転売対策と言えるかもしれない。ちなみにHi-νを何と読むかについてはここでも書かないでおこう。僕たちにしたら常識だし。

ただ、こういうややこしい名前のMSはあまり多くないため、今後はもうちょっと別の方法で転売対策をすることが大事になるだろう。「どのシリーズに出ていたか?」とか、「パイロットは?」みたいなクイズがいいのかな。

とにかく現在は、転売屋がありとあらゆる人気商品をかっさらって行く。マスクトイレットペーパーペットの療法食まで、お金のために根こそぎ買い占める。目先のお金儲けのために万人が不自由を強いられることを、なんとも思わないろくでないが多くいるので嫌になる。転売、ダメ、ゼッタイ。

僕らも、転売屋から何も買わないという姿勢を見せ続けることが大事だ。在庫を抱えたまま誰にも売れなきゃ、転売屋なんてすぐ干からびるので。

ガンプラ転売屋とのバトル続く 「Hi-νガンダム」の読み方は?とクイズを出して対抗する店舗も