日本はこれまで国連の常任理事国入りを目指してきたが、いまだに実現していない。外務省の発表した「海外における対日世論調査」によると、日本の常任理事国入りに賛成する米国の有識者は73%にも上っているそうだが、中国は反対の立場を貫いている。

 中国メディアの騰訊は13日、「たとえ米国が支持しても、中国が日本の常任理事国入りに同意することはない」と題する記事を掲載した。「理由は歴史問題だけではない」そうだ。

 記事はまず、道理から言えば「常任理事国5カ国すべてが日本の常任理事国入りを望まないはず」と主張し、それは「常任理事国が増えるということは、既存の常任理事国にとっては自らの優位が脅かされるから」だと主張した。

 そして、中ロ2カ国が日本の常任理事国入りに強く反対しているが、中国にとって反対の理由は「歴史問題だけではない」と強調し、その理由は「中国は責任感ある大国だから」と説明している。日本を「軍国主義国」、いつ戦争を仕掛けるか分からない「最も凶悪で陰険な国」としたうえで、アジアの平和のためにも、中国は日本の常任理事国入りを何としてでも阻止しなければならないと主張した。

 では、日本のどこが「最も凶悪な国」なのだろうか。まずは戦争の罪を認めようとしないこと、台湾問題に口出ししてくるような国、日中関係悪化を中国のせいにする国、といった理由を列挙して、「中国は日本への警戒を強めるべきだ」と締めくくっている。

 中国が、本当に「アジアの平和」を理由に日本の常任理事国入りを阻止しているかどうかは疑問だが、日本の常任理事国入りを認めないという中国の意志は固いようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国人が主張する「中国が日本の常任理事国入りに同意しないワケ」