豪州南西部の街パースには、普段の行動から見た目まで一緒でなければ気が済まない、まさに一心同体の双子姉妹がいるという。小さな頃から互いに離れられなかったという2人は、通った学校はもちろん仕事場も同じで、どこへ行くにも何をするにもずっと一緒。Facebookのアカウントやボーイフレンドまでも共有し、見た目で違う箇所があれば同じになるように行ったという幾度もの整形手術には、総額約24万オーストラリアドル(約2,200万円)ものお金を費やしたそうだ。

米紙ニューヨーク・ポストや豪紙パース・ナウなどによると、話題の姉妹はパースで配食サービス事業を行っている28歳のアンナ・ディシンクさん、ルーシーさん姉妹。「私たちは全てが一緒」だと話す2人は、趣味も行動も男性の好みまでもほぼ同じだと言い切る。小さい時からずっと同じように育ってきて、とても仲が良い一卵性双生児の姉妹。しかし、お互いに全てが同じでなければならないというこだわりをとても強く持っているようで、その最たる例が容姿に現れている。

いくら一卵性双生児とはいえ、例えばほくろのあるなしなど、多少は見た目に違いが現れるのは仕方のないこと。しかし、些細な違いも許せなかった2人は「同じような見た目にするため」に唇や胸、眉など数々の整形やほくろの除去手術まで行って、容姿やスタイルをほぼ完璧と言えるほど同じにした。そんな2人の親密さに、両親は不安を覚えていたそうだ。

今も一緒に暮らしている母は、以前から「いつも私たちに離れたほうが良いと言っている」(英紙デイリー・メールより)と話したのはルーシーさん。それ以上に強く思っていたのが父親だそうで、自分ですら見分けがつかず、2人がいつも一緒にいて同じように振る舞う様子を見て、別々の人生を歩むように諭していたそうだ。しかし、4年前に亡くなった父親ががんを患って自宅で療養するため、通っていた同じ学校を辞めた姉妹が父の世話をするようになった時、皮肉にも父の思いとは裏腹に2人は「さらに気持ちが近づいた」という。

現在では、整備工をしているボーイフレンドも共有しているという姉妹。デートをする時もベッドに入る時も3人一緒でなければならないそうで、自分たちを好きになった男性はどちらかと2人きりになることはないという。また、事業が順調にいっている様子の2人は、着飾って街中へ出かけては、多くの男性から頻繁に「結婚したいと申し出がある」といい、いまは女性としての喜びを目一杯、一緒になって謳歌しているようだ。

同じように満足する容姿を手に入れて常に一緒にいることで、毎日の幸せをも2人一緒に満喫している双子の姉妹。こうした生活が当たり前になり、ルーシーさんは「どちらかがいない時なんて、私たちには想像もできない」と話している。