今月11日、北アイルランドで行われていたクリケットの試合中に、犬がグラウンドに侵入して猛ダッシュでボールを追いかける珍事が起きた。このハプニングには選手も笑顔で対応しており、実況者も笑いを止めることができなかった。『IrishCentral』などが伝えている。

当時、試合会場ではクリケット女子オールアイルランドT20カップ(Women’s All-Ireland T20 Cup)の準決勝の試合が行われていた。

アイルランドのマグヘラマソンという町にあるブレディクリケットクラブのグラウンドで開催され、ティロンを拠点とするチーム「Bready Cricket Club(以下、BCC)」と、首都ベルファストにあるチーム「Civil Service North of Ireland Cricket Club(以下、CSNI)」の対決であった。

試合の映像にはBCCの選手が投球し、CSNIの選手が打ったボールが外野へと飛んで行く様子が映っている。そしてBCCの野手がボールを拾って返球しようと振りかぶった瞬間、リードを引きずりながら全力で走る1匹の犬が画面に映り込んだ。

2人の実況者は犬の姿を目にすると「おお? 犬だ!」と驚いているが、すぐに画面が切り替わったので解説を続ける。そしてボールを受け取った投手が再び送球すると、地面に転がったそのボールを乱入した犬がキャッチしてしまったのだ。これには実況者も「犬がボールを捕ったぞ!」と2人で大笑いが止まらない。

当の犬は嬉しそうにそのまま駆け回っており、外野にいた選手たちは笑顔を見せながら犬を追いかけている。その後、飼い主である男の子が愛犬を追いかける様子もカメラが捉えており、犬はCSNIの選手に駆け寄ったことでようやく捕まえられた。

飼い主の男の子も追いついて犬がくわえていたボールを選手に返却し、しっかりとリードを握って愛犬をグラウンドの外へ連れて行った。犬はまだ遊び足りなかったのか、ボールの方へ飛びつこうとしている姿が映って動画が終わっている。

この映像がアイルランド女子クリケット公式Twitterアカウント「Ireland Women’s Cricket」でシェアされると、今月17日の時点で490万回を超える再生回数を記録した。

コメント欄には「上手いね」「選手より走るのが速いよ」「これは可愛いな」「見事な守備だ」などの声が届き、多くの人を笑顔にしたようだ。

なおのちこの犬は、“ダズル(Dazzle)”という名前であることが判明した。あまりの大反響から、国際クリケット評議会「International Cricket Council(ICC)」が毎月活躍した選手を表彰する“プレイヤー・オブ・ザ・マンス”の特別賞として“ドッグ・オブ・ザ・マンス”にダズルを選出した。ICCの公式ツイッターでは、帽子をかぶったダズルが試合用のボールを口にくわえている写真が公開されている。

画像は『Ireland Women’s Cricket 2021年9月11日付Twitter「Great fielding…by a small furry pitch invader!」』『ICC 2021年9月13日付Twitter「We have an additional Player of the Month winner this time」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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