―[ひろゆき連載コラム「僕が親ならこうするね」]―


『1%の努力』がベストセラーになった、ひろゆき氏。しかし、今回上梓した『僕が親ならこう育てるね』で子育て論を展開するにあたり、こと子どもに関しては少し考え方を変えたほうがいいという。子どもへの「努力」の教え方について語った。

◆「努力は報われない」子どもには絶対に言いませんけどね

「努力すれば報われる」という言葉がありますが、僕は、大人に対しては「努力すれば報われるなんてのはウソだよね」と平気で言いいます。

 実際、大人になればさまざまな場面で、努力が報われずに無駄に終わることを知るからです。

 もちろん、努力をすることで目標に近づき、ある程度の成果を上げることもできるでしょう。

 しかし、音楽や数学など特定の分野であれば才能がないと結果を出すことはまず無理ですし、スポーツであれば体格に恵まれていなければ、なかなか結果に結びつかないのが現実。

 サラリーマンでも、いくら外回り営業しても契約をとれないことなんていくらでもあるものです。

◆才能の有無を判断するにはある程度の努力が必要

 とはいえ、それを子どもに対しては言わないほうがいいと思っています。勉強でも音楽でもスポーツでも芸術でも、ある程度の努力をしてみないことには、その子どもに才能があるかどうかがわからないからです。

 ギターを弾けるようになるまでは、それなりに時間がかかりますが、努力をしてギターを弾けるようになると実は音楽的な才能があることがわかる場合もあります。

 語学やプログラミングなども同じで、始めたばかりの頃はなかなか大変だったりするものの、努力をして一定のラインを越えた途端に才能の有無がわかってくるものですよね。

◆「努力はいいことだ」ときちんと教える

 食わず嫌いで何にも触れなければ、その事象に関する才能があるかどうかの判断ができません。

この子にはどういう才能があるのか? どんなことが好きなのか?」を知るためには、いろいろなことをある程度までやらせてみないとわからないわけです。

 そのためには、「努力をすることはいいことだ」ということを、きちんと教える必要があります。

 なので、僕が親なら子どもが何かに努力をしたら、たとえ結果が出なくても褒めると思うのですね。

◆成果が出てなくても、努力自体を「褒める」

 褒めると、努力する子どもも出てくると思うのですが、なかには無駄な努力もあります。例えば「百害あって一利なし」と言われるうさぎ跳びのトレーニング

 もしこの間違った努力をしていた場合は正してあげたほうがいいとも思うのですが、子ども試行錯誤して正しい努力の方法を見つけるのも学びなので、答えは教えません。

うさぎ跳びは故障の原因になるからほかの方法を考えたら?」という感じで方向修正をするといいと思うのです。

◆努力することが目的なのは子どもの段階まで

 ただ、成果を出したときにのみ褒めるのは、よくない育て方だと考えています。

 成果が出たときだけ褒めると子どもは「成果が出そうにないことはやっても褒められない」と考えて挑戦をしなくなってしまいます。結果が芳しくなかったとしても、何かに挑戦して努力をしたこと自体を褒めるようにしたほうがいいでしょう。

 ただ、先述のとおり、社会人になると結果の出ない努力をいくらしても無意味とみなされます。あくまでも、努力することが目的なのは子どもの段階まで。その違いをわきまえていないと、大人になってから面倒なことになります。

 こんな感じで、「努力」を教える対象の理解度によって、その教え方が変わるのではないかと思っているのです。

ひろゆき
西村博之(にしむらひろゆき1976年神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。『僕が親ならこう育てるね』という初の子育て論本が発売。著者印税は児童養護施設へのパソコン寄贈に充てられる

―[ひろゆき連載コラム「僕が親ならこうするね」]―


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