植物への言葉掛けを育児に“応用”した結果を描いた漫画がSNS上で話題となっています。植物にきれいな言葉を掛けると美しい花が咲くと聞いた母親。「息子にもやってみよう」と思い立ち、人気俳優の名前で呼び掛けることにしますが…という内容で「ちゃんと返事をするのがかわいい」「癒やされた(笑)」「これからの成長を楽しみにしよう」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

「オーランド・ブルーム」に反応

 この漫画を描いたのは、主婦のしいな(ペンネーム)さん(33)です。インスタグラムで4歳と2歳の息子の育児漫画などを発表しています。

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

しいなさん「このエピソードは約1年前のことです。当時の動画をたまたま見つけて改めて笑い、また、懐かしい気持ちになったので漫画に描きたいと思いました」

Q.当時、次男くんは何歳だったのでしょうか。

しいなさん「1歳3カ月くらいでした」

Q.自分の名前で返事をしなくなったとき、どう思いましたか。

しいなさん「今まではちゃんと自分の名前で返事をしていたのに、急にオーランド・ブルームの方に反応するようになって正直焦りました…。直接、次男に対してオーランド・ブルームと呼んでいたわけではないのですが、会話の中で言い過ぎていたようです」

Q.長男くんは、この様子をどう受け止めていたのでしょうか。

しいなさん「長男は私には特に何も言わなかったですし、普通に受け入れていたように思います。たまに次男に『しょうくんはオーランド・ブルームなんだね』と言っていたのは聞きました」

Q.ご両親からは、何と言われましたか。

しいなさん「父親はその名前がピンとこなかったようで、LINEで聞いてきたきり特に何も言ってはきませんでした。一方、母親からはあきれられ、投稿の通り、『本当にあなたは何やってるの?』と言われました。あとは『それで似るわけがないでしょ』とも…ごもっともですね(笑)」

Q.その後、自分の名前で返事をするようになったのでしょうか。

しいなさん「はい。長男が両親に話した日に、オーランド・ブルーム呼びをやめたこともあり、少ししたら返事ができるようになったと思います」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

しいなさん「ありがたいことにいろいろ頂いたのですが、一番多かったのが『自分もオーランド・ブルームが好き』というコメントですかね。私の行動に対する突っ込みや、少数ですが私と似たようなことをしていた方もいて、楽しく読ませていただきました」

Q.現在、取り組んでいる創作活動は。

しいなさん「前回よりもデジタルで絵を描く環境が整ったので、日常の投稿に加え、今は雲や星空、海といった風景や漫画タッチのイラストにも取り組んでいます。絵を描くのが好きなので、これからもさまざまなことにチャレンジしていきたいです」

オトナンサー編集部

植物への言葉掛けを育児に“応用”した結果を描いた漫画のカット=しいな(0nasuoyaki)さん提供