学校では教えてくれない質問に阿須名久美(アスクミ)先生がズバリ答えてくれる漫画『アスクミ先生に聞いてみた』(作:後藤羽矢子)。今回は日本語の誤用が許せなくてモヤモヤする国語の先生に、アスクミ先生が荒療治で解決へ導きます。

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日本語の誤用が許せない!

 国語の宇津(うつ)先生は、言葉の誤用が蔓延していることに怒りを覚えています。誤用のまま意味が通じ合っている生徒同士の会話にショックを受けたこともあるし、デート中に相手の誤用が気になって一気に冷めてしまったこともあります。

 日本語は漢字で見ると直感的で使いやすい言語だと、宇津先生は言います。例えば「牛歩」の意味を知らなくても「ゆっくりと物事が進むこと」だとイメージできます。ゲーム好きのアスクミ先生も、「霊装」の意味をパッと見て分かったとか。

 一方で、字面のイメージにとらわれやすい側面も。「煮詰まる」という言葉の本来の意味は「アイデアなどがうまくまとまって結論に至りそう」なのに、思考が行き詰まって困っているイメージを持っている人もいます。

 間違ったイメージのまま覚えて、それが多くの人に通じるなら言語としては正しいあり方です。宇津先生としては誤用は見過ごせないけど、指摘ばかりするような“誤用警察”にはなりたくありません。そこをあえてアスクミ先生は、開き直ってゴリゴリの“誤用警察”になることを提案します。

 さっそくTwitterで「言葉の誤用許さん」という、誤用を片っ端から指摘していくアカウントを作成してみました。すると、キャラ付けがうまくいってあっという間に人気アカウントに。上から指摘するのではなく、イジるスタンスが良かったようです。アスクミ先生は「印象的な出来事によって、本当の意味も心に焼き付く」と言います。

 しかし半月もすると宇津先生はぐったりです。絡まれたくてわざと誤用する人が増えて睡眠不足になり、さらにうっかり打ち間違いをして多くのフォロワーから指摘をされる事態に。

 結局アカウントは削除したものの、日本語を守ろうとする人が多いことは分かりました。アスクミ先生にも慰められて、気を取り直した宇津先生。ちょっと荒療治だったけど、誤用に対して少しは寛容になれたかもしれませんね。

(C)後藤羽矢子/竹書房

誤用が許せない「誤用警察」