2021年9月19日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、中国が環太平洋パートナーシップ協定(CPTPP)参加申請を行ったことについて、中国の専門家が短期間で参加の手はずを整えるのは難しいとの見方を示したと報じた。

記事は、中国商務部が16日、CPTPP参加国のニュージーランドに対してCPTPPへの参加を申請する書簡を提出したことを発表したと紹介。この動きについて、中国の経済学者である陳波(チェン・ボー)氏が「中国による対外開放と多国間ルールを受け入れる決心の表れ」とする一方で、参加に向けた交渉には時間を要すると述べたことを伝えた。

陳氏は中国のCPTPP参加申請が持つ大きな狙いが、世界の投資家が中国への信頼を強めることにあるとする一方で、そのためには中国自らが行動を起こし、対外開放戦略を変更しないことを強調する必要があると指摘。CPTPP参加は地域的な包括的経済連携(RECP)推進、中欧投資協定に続く第3の大きな動きであるとした。

一方で、CPTPPでは日本やオーストラリアといったメンバー国が中国の参加に懐疑的な姿勢を持っていることから今後の参加交渉は一筋縄ではいかず、参加に至るまでには時間がかかるとの見方を示す一方で、それ故に、中国が交渉の過程で調整や適応を進める時間が確保できると述べている。

また、多国間合意の枠組みに入ることで中国はさまざまな制約を受けることになり、これに反すれば複数の国から圧力をかけられるようになるとしつつ「厳しい制約を受け入れて参加するということは、開放政策を断固続けるという中国の態度を表している」と説明。これまで中国が対外開放を約束した後にブレイクスルーや改革を成功させた事例は多いと論じた。(翻訳・編集/川尻

19日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、中国が環太平洋パートナーシップ協定参加申請を行ったことについて、中国の専門家が短期間で参加を実現するのは難しいとの見方を示したと報じた。写真は上海。