朝ラーがあるなら朝ニクはいかが?

朝ごはんに「すき煮」だったらイケるかも・・・

 たんぱく質には動物性と植物性があります。前者は主に卵,牛乳,魚、そして肉。後者は大豆やとうもろこしなどに含まれています。言うまでもなく、それらは体内でアミノ酸に分解されてからだを作っています。アミノ酸の種類によって、働きや吸収率などが変わってきます。そして筋肉を作ることと維持することの役割分担もあるでしょう。

だから動物性と植物性のたんぱく質をバランスよく摂取する必要があります。

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からだの免疫機能を高める運動を続けるために、筋肉を維持しなければなりません。

だけどもともと筋肉が無ければ仕方ありません。自分の体内で作ることのできない必須アミノ酸を手軽に摂り入れるには、より栄養価の高い動物性タンパク質を食べることが重要です。

私の義姉も腰痛に悩んで受診した際に、腰回りに筋肉が付いていないから体を支えることができないこともあって、腰の神経が過剰に刺激されて慢性的に痛みが生じてしまうと言われたそうです。後期高齢者に限らず中高年層も、要介護になる一歩手前のフレイル(心身の虚弱)の予防を心掛けなければなりません。

ウインナーソーセージベーコンが朝の食卓に上る。和洋問わずポピュラーなメニューになりました。けど高齢者の朝食はごはんに味噌汁焼き魚,卵,納豆,焼き海苔辺りがすぐに思い浮かびます。もちろんそれも合理的な場合もあります。

そこで思うのは、日本の朝食の定番メニューには『肉』をしっかり主張したおかずがないことです。

まだ動物実験の段階ではありますが、夕刻よりも朝にしっかりタンパク質を摂ると、筋肉の増加に効果的との研究結果が発表されました。(※)

そこで少しパンチの効いた肉料理も朝食のメニューに加えてみては如何でしょうか!?

カロリーの摂り過ぎはいけませんが、高齢者に多い炭水化物中心のエネルギー補充の食生活を見直すことにもつながると思うのです。

若者中心に取沙汰されている朝にラーメンを食べる「朝ラー」が、果たして健康に良いのかは分かりません。

けど中高年の肉のおかずを一品でも朝食に加える『朝ニク』は、筋肉を身に付ける効果に期待できるかも知れません。

【出典】
(※)2021年8月30日 読売新聞 総合面

[文:健康わくわくサイト]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

株式会社SOily 代表取締役 岡本 頼幸

岡本 頼幸

幼少時代から生命の不思議に取り付かれてきました。
生体の分化発生の不思議を研究 ~ 免疫検査を通しての患者様への想い ~ 医療・健康機器のユーザー様から頂いた奉仕の心・・・。
これらのことから医療・健康の大切さを、長年にわたって実感して参りました。
今、予防医療というポピュレーションストラテジーが重要になっています。
更に「競技スポーツ」に「健康スポーツ」という親しみ易い概念も取り入れようとしています。
みなさまが人生の目的を達成するために大切な、「健康」についてのトレヴィアをお届けしたいと思っています。
みなさまの目となり耳となりそして足となって得た豆知識を、私の経験を交えてできるだけ分かり易くお伝えできれば幸いです。

動物性と植物性のたんぱく質をバランスよく摂りたい 和朝食のおかずを変えてみましょう