SFというと未来や宇宙を舞台に大冒険――とイメージされがちですが、なんの変哲もない町で主人公ができるだけ“なにもしない”SF漫画『おとうふ次元(デメンション)』という異色の作品も注目を集めています。

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 主人公は200年後の未来で、時空の亀裂を修復する任務を負っている時空修復官のジン・トライ。任務中の事故で21世紀の日本に漂着した彼は、寅井仁という大学受験生としてアパートに潜みます。未来人から見ると非合理だらけの21世紀の生活に戸惑いながら、歴史に干渉しないように「なにもしない」を使命にひっそりと暮らしている、というお話です。

 注目を集めているのは、原作者の森繁拓真さんがTwitterに投稿した単行本1巻収録の特別編。トライが21世紀で暮らし始めて10日ほどたった頃、大家さんがおしるこをおすそ分けしてくれました。

 未来人にとっては味が濃すぎる旧世紀の食事。おしるこも甘すぎて「飲んでいいものなのか」と不安になります。のどに詰まらせると死んでしまうかもしれない「モチ」に「旧世紀の食べ物はいつも命懸け」「食事を死のゲームとして楽しんでいるのか?」と戸惑ううち、うっかりおしるこを畳にこぼしてしまいました。

 すると、歴史が変わりそうになると検知するセンサーが反応。慌てて拭き取ろうとするトライでしたが、畳が劣化しやすく、未来では高級な植物でできていることに気づいて衝撃を受けます。

 この時代に存在しないはずのトライが畳を汚すと、買い換えによって起こり得なかった畳の消費が発生するため、その影響がゆくゆくは未来を変えてしまう。そう理解した彼は畳を綺麗にしようと意気込むのですが、汚れは一向に落ちず……。

 焦るトライに未来のガジェットから思わぬ助言が。それは一体どんなものだったのか、漫画でぜひ確かめてください。

 漫画には「これ好き」「面白い。ついつい読みふけった」などの声が寄せられていました。BookLiveには、「なんでもない(ような)ことに大真面目に対処するカルチャーギャップ、大真面目ぶりに悔しい笑いが出る」といったコメントも。

 『おとうふ次元』は、『となりの関くん』『となりの関くんじゅにあ』を手掛ける森繁拓真(@morisige)さんが原作を担当、『どくヤン!』『トリアーデ』などの作者、カミムラ晋作(@kamimurake)さんが作画を担当しています。ちなみにタイトルの「おとうふ」はトライのある好物に関係しているようです。

 『おとうふ次元』は全3巻。ComicWalkerでは、一部のエピソードが公開されています。

作品提供:森繁拓真(@morisige)さん

(谷町邦子 FacebookTwitter) 

マット(畳)が植物でできているなんて! 自分が来た200年後の世界とのギャップに驚きが止まらない