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(写真:アフロ

9月29日に投開票される自民党総裁選をめぐり、河野太郎規制改革担当相(58)、岸田文雄前政務調査会長(64)、高市早苗前総務相(60)、野田聖子幹事長代行(61)の立候補者4名の間で選挙戦は激しさを増すばかり。

そんななか、総裁選に対する鳩山由紀夫元首相(74)の分析が「正論だ」として注目を集めている。

19日にTwitterを更新した鳩山氏は、《困難にぶつかると自民党は情で繋がり、激しい勢力争いは表に出さず、総裁選でも仲間の悪口は極力避けるので国民に安心感を与える》と指摘。続けて、《一方、民主党は困難が生じたとき、アイツが悪いと仲間割れが生じて内ゲバが発生した。身内を収められなければ国民を収められるはずもないと国民は見抜いたのだ》と批判したのだ。

自民党旧民主党を比較し、“困難が生じた時の違い”を指摘した鳩山氏。民主党’09年8月の衆院選自民党に圧勝し、鳩山政権発足直後は72%と高支持率で発進した。しかし党内では“内輪もめ”が絶えず、徐々に求心力を失っていき下野する形となった。

旧民主党では小沢一郎元代表の国会招致問題など、党内での対立が目立ちました。当時、菅直人元首相との会談でも小沢氏は国会での説明を拒否する姿勢を崩さず、内閣支持率の低下に拍車をかけました。さらに’12年7月、小沢氏による消費税率引き上げに反発した集団離党が致命傷に。その後わずか5カ月後には自民党によって政権を奪還され、以降は“多弱野党”による合流と分裂が繰り返されました。結果的に、“内輪もめ体質”が国民に強く印象付いてしまったのです」(全国紙記者)

首相時代には「税金を国に納めるくらいならボランティアで頑張っている人たちのために支援しよう」や「地球から見れば、人間がいなくなるのが一番優しい」といった数々の“迷言”で物議を醸した鳩山氏。政界引退後も歴史認識や領土問題をめぐる持論に、批判が集まるなどした。しかし今回の“民主党内ゲバで崩壊”という的確な分析には「珍しくまとも」だとして、Twitter上で驚きの声が相次いでいる。

《鳩山、急にまともなこと言ってどうしたんだ?》
《鳩山元総理がまともなツイートをすると、心配するツイートが並ぶのある意味凄いわ……まあ、あのツイートは正論だと思うが》
《すごく適切な分析だ。鳩山さん、どうしちゃったんだろう。心配になります》
《鳩山氏が珍しくまともなことを言っている。何か良くないことが起きるのではw》

首相辞任時には、「国民が聞く耳を持たなくなってしまった」と語っていた鳩山氏。先のツイートは自省の意味も込められていたのだろうか。