自民党総裁選の第四の候補者として注目を集めているのが野田聖子氏だ。岸田文雄氏、高市早苗氏、河野太郎氏に続き、告示日前日となる16日に出馬を表明した。

 野田氏と言えば、夫が元暴力団員とされる疑惑が報じられている。これに対し、野田氏は20日に行われた地方議員とのオンライン会談では「夫を信じている。歯を食いしばって頑張りたい」と事実関係を否定するコメントを出している。

 >>古舘伊知郎、野田聖子氏に「勝てるわけない、と思っている人多い」総裁選巡り後藤謙次氏と議論<<

 これだけ見ると健気なイメージもあるが、野田氏自身、過去にいじめ加害疑惑が報じられたことも。『FRIDAY』(講談社)2007年2月2日号では「野田聖子イジメっ子』伝説」として、高校時代のいじめ疑惑が報じられている。

 野田氏は田園調布雙葉高等学校を中退後、アメリカに渡り現地のハイスクールを卒業している。名門女子校を中途退学しての渡米は唐突な印象を受ける。

 当時の野田氏は、やんちゃなキャラクターであり、気に入らないクラスメイトのスカートを縛り上げ、「茶巾寿司」のようにしていたとも伝えられるが、真相は定かではない。当人としては軽いイタズラ心的なノリだったのかもしれないが、いじめの加害は、後々まで被害者の精神に影響を及ぼす深刻な問題だと言えるだろう。

 野田氏は高校中退の理由として、岐阜大学の田中伸准教授のホームページに掲載された学生主体によるインタビューでは「すごくアットホームな学校だったのですが、たぶん私は他の人よりもエンジンがでかくて、そういう安定調和の中に居づらくなってしまって、今の学校が悪いわけじゃないけどなんか物足りないっていう中で親と相談して、だったら当時はまだあまり身近でなかったアメリカに留学したらどうだという話になりました」と語っている。

 野田氏は政治家になって以降も、2005年に郵政民営化法案に反対票を投じ造反するなど、意思を貫き通す強気な印象も受ける。そうして見ると、野田氏の気質は高校時代からあまり変わっていないのかもしれない。

記事内の引用について
田中伸氏のホームページより https://www.nobolta.com/

画像はイメージです