Kis-My-Ft2北山宏光主演ドラマ「ただ離婚してないだけ」(毎週水曜深夜0:00-0:40、テレビ東京ほか)の第11話が9月22日深夜に放送された。後戻りできない状況で絆を強めていく正隆(北山)・雪映(中村ゆり)夫婦の皮肉に視聴者から戦慄の声が上がった。(※以下、ネタバレがあります)

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同ドラマは、本田優貴の同名漫画が原作。結婚7年目で冷めた夫婦生活を送るフリーライターの柿野正隆とその妻で小学校教師の雪映夫婦を中心にしたサスペンスストーリーだ。

正隆の不倫相手・萌(萩原みのり)を誤って殺してしまったことから始まった夫婦の悲劇。萌の件をネタにゆすってきた佐野(深水元基)を監禁・暴行するなど罪を重ね、夫婦は死を考えるほどに追い詰められていった。

しかしその一方で、2人の間には新たな絆が芽生えてもいた。子どもができたことで「3人で生きていく」と固く決意した雪映に引っ張られるように、正隆も生への意欲を取り戻し始めた。

警察から逃れるための逃避行の途中、静かな海辺を手を取り合って歩く2人。その美しい光景からは、恐ろしい一連の事件の面影は微塵も感じられない。

皮肉にも、罪を犯したことによって2人の絆は強まり、雪映に冷たい態度をとっていた正隆はもはや、事情を知らない人から見れば、どこから見ても“いい夫”だ。“ただ離婚してないだけ”だった関係は強固な信頼関係に変わっていた。

だが、ラストでは新たな恐怖も待ち構えていた――。萌殺害の証拠を握る仁科(杉本哲太)に1億円を要求され、絶望の淵に追い込まれた2人。「殺そう」と言う雪映に、涙をこぼしながら首を振る正隆。これまでの映像がフラッシュバックする中で「もう二度と、つらい目に遭いたくなかった」と淡々と語る正隆のモノローグが切実に響く。

言葉は少なくてもありありと伝わってくる正隆の変化に、視聴者からも「初期のすべてに諦めていた正隆とはもう別人」「罪を犯して追い詰められたからこそ雪映を大切にしようと思えたんだとしたら、皮肉すぎる…」といった声が上がり、演じる北山にも「北山くんの演技、底知れない」「表情だけで気持ちをこんなにも表現できるなんてすごい」「北山くんを語るのに欠かせない作品になった」といった驚きと賞賛の声が上がっている。

「ただ離婚してないだけ」第11話より/ (C)「ただ離婚してないだけ」製作委員会