大型のトラックやバスは2速発進がキホン! 乗用車が2速発進をするケースとは?

この記事をまとめると

トラックなどの大型車は2速でスタートするのがオーソドックス

■大型車の1速は荷物や人を満載にしたときに合わせたギヤ比となっている

■では乗用車の2速発進はアリなのかについて解説する

大型車の1速は荷物や人を満載にしたときに使用する

 乗用車のMT車に乗っている人は、1速でスタートし、加速するにしたがって、2速、3速とシフトアップしていくのが普通だが、トラックなど大型車は、1速を使わず、2速でスタートするのがオーソドックス。

 なぜかというと、大型車の1速は、荷物や人を満載にしたときに必要な登坂能力に合わせてギヤ比を設定しているため。

乗用車で2速発進をするメリット

 トラックの場合、小型トラックでも積載量はおよそ2トン。中型トラックでも4トン、大型ともなれば20トンといった単位になるので、空荷と満載時の重量差がものすごく大きい。

 したがって、平地や空荷の時などは、2速以上で発進しても駆動力には余裕があるので、2速発進が一般化している。

 だったら、乗用車でも1名乗車の時なら2速発進というのはありなのか?

乗用車で2速発進をする利点はほぼない

 最近の乗用車は、低速トルクが大きいエンジンが多いので、2速発進もそれほど難しくはない。とはいえ、圧縮比が高いディーゼルエンジンに比べれば、ガソリンエンジンの低速トルクは見劣りするし、1名乗車でも5名乗車でも重量は220240kgぐらいしか変わらないので、メーカーも乗車人数にかかわらず、乗用車は1速発進を前提にギヤ比を組んでいるはずであり、乗用車で2速発進をする理由も利点もほとんどない。

 むしろ、2速発進をするとなると、必然的に半クラッチの時間が長くなるので、クラッチの発熱量が増えて、クラッチディスクの摩耗が早くなり、経済的にはデメリットしかない。

乗用車で2速発進をするメリット

 もし「2速発進なら、シフト操作を省略できる」という点にメリットを感じているのだとしたら、MT車が少数派の昨今、わざわざMT車に乗る必要もないので、シフト操作が不要なAT車に乗ったらいいのでは?

 ただ、一部例外もあって、乗用車でも下り坂での発進や、ぬかるみや雪道など低ミュー路での発進時は、2速発進のほうが適している場合もある(ATでもスノーモードでは、2速発進になったりする)。

 まとめると、トラックでも、乗用車でも、発進に適したギヤ(トルク)を選ぶのが肝であって、トラックだから2速、乗用車だから1速と固定概念を持つ必要はないが、乗用車では通常1速発進の方が理にかなっているといえるだろう。

乗用車で2速発進をするメリット

大型のトラックやバスは2速発進がキホン! 乗用車が2速発進をするケースとは?