中国のポータルサイト・騰訊網に22日、「日本人はどうして一戸建てを愛するのか」とする記事が掲載された。
 
 記事は、日本のマンガやアニメなどの映像作品に、道路の両側に平屋から2階建て、あるいは3階建ての戸建て住宅が立ち並ぶ様子が頻繁に登場し、日本らしさを醸し出していると紹介。1〜3階建ての木造住宅で、庭や駐車場などのスペースが有り、面積は100〜300平方メートルというのが日本の一般的な戸建て住宅であると伝えた。
 
 また、日本の総務省が発表した2018年の住宅、土地統計調査の結果では、日本全国には2876万戸の戸建て住宅が存在し、住宅全体に占める割合が53.6%と過半数に達しているとした。そして、近年では日本人のみならずますます多くの外国人が戸建て住宅を購入し、自由にリフォームや改築を行っているとも紹介した。
 
 その上で、土地が少ない日本においてこれほどまでに戸建て住宅が多く、多くの人が戸建て住宅を愛する理由について、1960年代の高度経済成長により団地やマンションに住む人が増え、がんばって働いて庭付き一戸建ての住宅を手に入れることが理想的な生活であり、人生の成功を意味するという考え方が広まったからだと説明している。
 
 さらに、日本の戸建て住宅は中国や海外の戸建て住宅に比べると非常に狭く、面積だけ見ると窮屈な印象を覚えるものの、その内部は実に巧妙に設計されており、物理的に狭くても快適に過ごすことができる工夫が凝らされているのだと伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本人はどうして一戸建て住宅を好むのか=中国メディア