働く女性に関するあるあるを描いた漫画「働き乙女あるある」がSNS上で話題となっています。連休明けは心ここにあらず、そして、突然の転職願望に襲われたり、朝は会社をずる休みする方法を考えたりと、働く女性のあるあるを集めた内容で「とってもリアル!」「よく分かります」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

働く女子の必死さ、けなげさを描く

 この漫画を描いたのは、会社員のえいこ(ペンネーム)さん(30)です。インスタグラムでお仕事に関するエッセー漫画などを発表しています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

えいこさん「私はあまり器用ではなく、常に、働くことに必死になって生きていました。でも、社会人7年目になり、周りの女子をよく見てみると、みんな自分と同じように奮闘して必死に生きていることに気付き、『私が感じる“お仕事あるある”って、もしかしてみんなが感じていることでは…?』と思うようになりました。

面白おかしく、お仕事あるあるを発信することで、働く女子に『みんな頑張っているから、あなたは1人じゃないよ』と伝えられたらなと思い、インスタグラムで漫画を描き始めました」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

えいこさん「会社でキリッとして働いていても、その裏で朝の時間や残業と戦っている働く女子の必死さ、けなげさを描きたいと思ったのがきっかけです」

Q.これらのエピソードはすべて、自分自身のことですか。

えいこさん「はい。すべて自分自身の経験です」

Q.連休明けから通常モードに戻るのに、どれくらいかかりますか。

えいこさん「なんやかんやで、月曜の終わりには自分の業務量の多さを思い出し(思い出させられ)、あっという間に現実に引き戻されます」

Q.どれくらいの頻度で「休みたい」と思うのでしょうか。

えいこさん「毎日です。基本的に朝は『休みたい』と『行かなきゃ』の戦いをしています。実際に休んだこともあります。仮病を使いましたが『自分は疲れているんだ。こういう日は必要だ』と言い聞かせました。今日休んでも、明日また頑張ればいいと思います(笑)」

Q.テレワークに関する「あるある」もありますか。

えいこさん「朝ギリギリに起きてしまい、化粧をしながら朝会議に参加する、休憩時間に本格的に昼寝をしてしまう…などテレワークならではの怠けエピソードがたくさんあるので、今描きためています!」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

えいこさん「自分もこの経験をした!など共感の意見を頂き、うれしく思っています。『自分だけが頑張っている、つらい思いをして働いている』と思うと日々、閉塞(へいそく)的に感じてしまいますが、みんな、同じように頑張っているんだなということを漫画を通して知りました。『元気が出ました』と言ってくださっている方もいて、漫画を描いていてよかったなと思いました」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

えいこさん「引き続き、ゆるめの漫画を通して働く人の心を元気づけていきたいです。『無理に前向きに考えよう!』という姿勢ではなく、『みんな不器用で怠け者なのは同じ。だから、多少ゆるく生きていって大丈夫』という“脱力系の前向きさ”を心がけていきます」

オトナンサー編集部

漫画「働き乙女あるある」のカット=ゆるゆる奮闘OLえいこ(eikomajiutsu)さん提供