オーストラリアの首都キャンベラにある湖の浅瀬で、1頭のカンガルーが動かずにじっとしているのを地元住民が発見した。目撃者は「助けを求めているように見えた」と話しており、男性2人が湖から救出するとカンガルーは安心したのか彼の手をギュッと握り締めていたという。『ABC News』などが伝えている。

キャンベラ中心部に位置するバーリー・グリフィン湖で今月21日、早朝にランニングをしていたニッククローサーさん(Nic Crowther)はコモンウェルス・アベニューブリッジ近くの浅瀬で1頭のカンガルーを発見した。

カンガルーは動かずにじっとその場にいたそうで、ニックさんは「ただそこに座って震えていて可哀想だったよ。カンガルーが何を必要としているのかは分かりませんでしたが、助けを求めているようでとても悲しそうに見えましたね」と当時を振り返る。

オーストラリアは冬が終わったばかりで、早朝の気温は低く水も冷たかったという。寒さで動けなくなっている可能性もあり野生動物の専門家に連絡したものの、ニックさんは周囲にいた人々と協力してこのカンガルーを救出することにした。

当時の様子を、現場に居合わせたデイヴィッド・ボイドさん(David Boyd)がカメラに収めていた。ニックさんともう1人の男性が、浅瀬でじっとしているカンガルーを怖がらせないように腰を落としてゆっくりと近づく。

カンガルーは人が近づいても逃げようとしなかったが、少し警戒している様子だ。2人に体を抱えられると驚いた様子を見せたが、持ち上げられても大きく暴れることはせず、2人に身を任せていた。

岸に近づくと待機していた別の男性が手伝い、カンガルーは無事に岸へ引き上げられた。普通なら一目散に走り去ってしまうだろうが、カンガルーは岸にいた男性の手を取ってその場を動かないでいた。

そしてニックさんが岸に上がると、カンガルーは自らニックさんの手をしっかりと掴んだ。これを見た撮影者のデイヴィッドさんは「カンガルーはお礼をしているみたいだね」と感激した様子でコメントしている。

ニックさんがカンガルーの頭を撫でようとするが、それでもカンガルーは逃げ出そうとはしなかった。映像はここで終わっており、このカンガルーは30分ほどその場にいて、元気を取り戻すと走り去っていったという。

ニックさんは「カンガルーはお礼をしていたと思いたいですが、恐らく少し混乱していたのでしょう」と述べている。

「同じ状況に置かれたら、誰だって同じことをしたと思います」と話すニックさんの行動には、「本当に親切で勇敢な人たちだね」「素晴らしい映像だ」「本当にカンガルーがお礼をしているように見えるよ」など称賛の声があがった。

ちなみにカンガルーは本来泳ぎが得意な動物だが、上手くいかないこともあるようで、今年2月にも西オーストラリア州の海で溺れかけていたカンガルーが救出されていた

画像は『Metro 2021年9月21日付「Kangaroo shakes rescuer’s hand after being rescued from freezing lake」(Picture: David Boyd/Facebook)』『ABC News 2021年9月21日付「Canberra men take early morning dip to pull ‘shivering’ kangaroo from Lake Burley Griffin」(ABC News: Ian Cutmore)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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