中国のポータルサイト・網易に22日、「日本はこれほど経済が発展しているのに、どうして日本語は国際的な公用語として認められないのか」とする記事が掲載された。
 
 記事は、国際連合が定めている公用語が英語、中国語、フランス語ロシア語アラビア語スペイン語の6種類であると紹介。そのうち英語、フランス語スペイン語の3言語については、大航海時代以降の西洋諸国による植民地政策が関係していると伝えた。また、ロシア語についても旧ソ連の世界的な影響によるものだとしている。

 また、中国語については植民地政策とは関係なく、移民などによりアジア地域のみならず世界各地で広く用いられるようになり、世界的な影響力を持つに至ったと説明。アラビア語アラブ諸国を中心に世界で4億人を超える話者がいることが理由になっていると伝えた。
 
 その上で、世界第3の経済規模を持つ先進国の日本で話されている日本語については、日本から何度も公用語にする提案が出されてきたにもかかわらず却下されてきたと紹介。その理由として、日本語が中国語から派生した言語であると認識されていること、経済的に発展はしているものの、総合的な国力として世界各国に与える影響が小さいことを挙げた。
 
 そしてもう一つの理由として、第2次世界大戦の影響についても言及。日本語を国連の公用語に入れれば「かつて日本軍に蹂躙された国からの反対が出る」としたほか、「より重要な点は、日本が現時点でもなお第2次大戦における侵略の歴史を認めないことだ」と主張した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本経済がこれほど発展しているのに、日本語が世界の公用語にならない理由=中国メディア