マーベル・スタジオ史上、ナンバー1の高評価となっている公開中の映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」。全世界42カ国で公開された同作は、2週連続で全世界興行収入1位、公開からわずか2週間の週末で、世界全体で推定2億5760万ドル(約280億円)を記録した。さらに、北米でも1億4560万ドル(約160億円)で1位をキープするなど、2週目週末の成績としては同じマーベル・スタジオ作品である「ブラック・ウィドウ」の成績を早くも上回る結果をたたき出している。

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そんな同作で、マーベル・スタジオの今後を担う新ヒーローに抜てきされたのが、これまでほぼ無名の存在だった俳優のシム・リウだ。かねてより、自身もマーベル・スタジオ作品の大ファンだったことを公言している彼が、今回実際に出演できたことによって感じたマーベル・スタジオのすごさを語った。

今回、マーベル・スタジオの映画製作現場を体感したシム・リウは、「ケヴィン・ファイギは間違いなく、素晴らしいビジョンを持った人だと思う。彼は、作品のことを、とても、とても気にかけている人なんだ。決まったやり方があるかどうかは分からない。なぜなら、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』はとても新鮮なんだ。僕が知っている他のどんなマーベル映画ともまったく違うからね」と今作への自信を口にする。

続けて「ただ新しいことを試して、素晴らしいフィルムメーカーたちと仕事をし続けること以外に、何か決まったやり方があるかどうかは分からない。それが決まったやり方なのかもしれないね」と言い、“リスクを恐れず常に進化し続けること”が、世界興行収入No.1シリーズのマーベル・スタジオが成功し続けている理由なのではないかと分析した。

さらには、彼と同じく今回がマーベル作品初参加となったデスティン・ダニエル・クレットン監督についても「本当に素晴らしいフィルムメーカーだよ。もしマーベル・スタジオが、どの作品でも一貫してやっていることがあるとすれば、それは一緒に仕事をするのに適切な人々を、彼らの次のプロジェクトの擁護者となる人々を選ぶことだと思う。そして、彼らはいつも、とても、とてもうまく選んでいると思うよ」と熱弁し、作品のための“人選のうまさ”もマーベル映画の成功に大きく起因していると話した。

今作では、マーベル・スタジオ史上最高レベルともいえる“マーシャルアーツ”を取り入れた度肝を抜くアクションや、これまでとは全く異なる新時代を担う共感性抜群の新ヒーロー“シャン・チー”の誕生を、壮大かつドラマチックに描いていることから、SNS上でも「序盤からスピーディーなアクションの連続で、マーベルの新しい歴史が始まった感あった!」「マーベル・スタジオ史上最高傑作!」「満足度の高すぎて、シャン・チーの今後の活躍に期待しかない!!」と絶賛の声が上がっている。

マーベルの新ヒーロー、シャン・チーを演じたシム・リウ /(C)Marvel Studios 2021