2020年に行われた調査によると、日本には創業100年以上の老舗企業が3万3000社超も存在していたという。創業200年以上の企業も1300社以上で、いずれも世界最多となっている。なぜ日本は老舗企業がこれほど多いのだろうか。中国メディアの百家号はこのほど、日本に老舗企業が多い理由について米国による分析を紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本に老舗企業が多い理由は米国メディアも関心を持っていて、その理由は3つあると分析されていると紹介。そして、理由の1つ目が「日本文化との関係」であるとし、たとえば日本人形を作る企業にとって、購入者はほとんど日本人だけとはいえ、この日本文化が存続する限りこの企業の商売も絶えることはないと説明した。それで、企業を長続きさせたいのであれば、歴史があって生命力の強い文化背景の産業が良いだろうとしている。
 
 2つ目は、「家族経営」であることだ。家族経営の企業は、利益を得ることが一番の目的ではなく、「社会にサービスを提供すること」と「事業を継承していくこと」にあると分析している。家族経営の弊害について指摘する意見も多いが、特に小規模企業の場合、家族経営の利点は多いと伝えた。

 3つ目は、日本企業は「優秀な人材に後を継がせる」制度で、「養子縁組」を受け入れていることだ。西洋の家族企業は子どもに継がせるが、継承者にビジネスの才能がなくてつぶれてしまうことがあるが、日本は養子縁組を通して優秀な人材を後継者とする文化もあると説明した。最後に記事は、最近では中国企業の中でも「後継者問題」が徐々に顕著になってきているため、日本の養子縁組制度は参考になると結んだ。

 中国は悠久の歴史があるものの、老舗企業は非常に少なく、創業100年を超える企業は片手で数えられるほどと言われている。また、中国では近年、ビジネスで莫大な富を築いた「資産家の2代目」という意味合いの「富二代」が中国社会を賑わすことも多い。

 だが、中国では一般的に「富不過三代」と言われ、「富は3世代にわたって続かない」と考えられている。中国は相続税贈与税がなく、富の継承は比較的容易であるはずだが、それでも「富不過三代」と言われるのは、それだけビジネスの環境が厳しく、事業を長期にわたって続ける難しさがあるからなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

創業100年以上の老舗企業、日本にこんなにも多いわけ=中国