某「◯◯製麺所」なるうどん屋に足を運ぶことが多いです。いわば、“うどんのファストフード店”というか。うどんを頼み、どんぶりの上げ下げは自分で行う、気ままにいただくスタイルの。
その際の“楽しみ”として、トッピングが挙げられますよね。好みのてんぷらを選んで、うどんと別々に食べるも良し、浸すも良し。
私は、“浸す派”かなぁ。かき揚げ、ごぼ天、イカ、エビ……、その日の気分で食べたいものをチョイス。そして、うどんの汁に浸す。

しかし、スマホはうどんに浸さない。発想からしておかしいし、そんな人間はいないから。……と思いきや、こんなアイテムがあるみたいで。
Hamee株式会社は、2月より『食品サンプルスタンド(ぶっかけうどん)』を発売しております。

というわけで、画像をご覧いただきましょう。
……何やってんだよ! うどんに箸を付けようとするも、麺と麺の間にタブレットが立てかけてある。衛生的じゃないし、機器に汁が染みこんでオシャカになるじゃないですか。
「各都道府県の名産品をスマホスタンドにしようと考え、香川県の名産品として『ぶっかけうどん』を選びました」(担当者)
もう、全然共感できない。「名産品をスマホスタンドにしよう」というスタート地点から不可解だ。

もちろん本物のぶっかけうどんではなく、食品サンプルです。じゃあ、そもそも論として「食品サンプルのスマホスタンドを始めたきっかけ」を伺ってみましょう。
「今まで、食品サンプルを用いた数多くのスマホケースを製造・販売してきました。ですが、ケースではサイズ感として制限があり、表現したくてもできない葛藤があったんです」(担当者)
そこで目を付けたのが、「スマホスタンド」。
スタンドであれば大きさの制限はなく、近年普及している商品でもある。これまでにない立体感、実物と大差ない妥協知らずの高クオリティ……、それらを成し得ることのできるジャンルを見つけた!

というわけで、この“ぶっかけうどんスマホスタンド”もサイズは実物と大差ないそうです。クオリティに関しても、抜かりはなし。コシがありそうなプリプリうどん、緑がまぶしい刻みネギ、とろ~り半熟卵、器は本物の陶器のどんぶり。
そして、注目していただきたいところがある。これは、奇跡か。つゆが割れている!
聞くところによるとスマホやタブレットを挿し込むための溝らしいけど、何も入れてないと「モーゼの十戒」みたいじゃないですか。入れたら入れたで“うどんから生まれたスマホ”、“うどんの波にもまれるスマホ”みたいに見えるし。間違いなく、好事家に向けて作られた商品。

そんな『食品サンプルスタンド(ぶっかけうどん)』は、同社のウェブショップ「Hameeストラップヤ」にて購入することができます。価格は9800円(税込)。
「海外の方へのプレゼント、オフィスデスクやインテリアとして使用するなど、さまざまな用途でお使いいただいております」(担当者)

かつて、これ程までに安定感と空腹を感じるスマホスタンドってありました?
(寺西ジャジューカ)

おい、おい