トルコ中南部の都市、アダナ(別名セイハン)にあるセイハンダム湖の水位が干ばつで下がり、ローマ帝国の第2代皇帝ティベリウスが作った古代都市がその姿を現わした。
この古代ローマ都市の起源は紀元前58年にさかのぼり、紀元29年まで繁栄した。その後あまり人が住んでいなかったせいで、1955年9月19日にセイハンダム湖が氾濫するまで、この周辺はまるで手つかずのままだった。
今日、アダナの住民を含め、この古代都市の存在を知らない者も多い。
オスマニエ・コルク・アタ大学の講師ファティ・エルハン氏によると、完全に水没してしまう何年も前に、考古学者マフムート・アコックの研究チームがこの古代都市を調査していたという
城壁や大理石の柱に囲まれたこの都市は、広さおよそ1キロ×1.5キロで、大きな野外劇場を備えていたようだ。水位が上昇して町が沈んでしまったため、発掘作業ができたのはわずか10日だった。
そして今、この古代都市の一部が、湖の上に島のように姿を現わした。周辺住民は、この珍しい機会を利用して、ここで動物を放牧しているという。
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Adana'daki Seyhan Baraj Golu'nde suların cekilmesiyle Roma donemine ait Augusta Antik Kenti'nin bir bolumu gun yuzune cıktı https://t.co/eSkOdgLMG7 pic.twitter.com/MaUAGlJted
— ANADOLU AJANSI (@anadoluajansi) September 8, 2021
干ばつによりダム湖の水位が下がる
セイハンダム湖の水位が大幅に下がった原因は干ばつだった。
地元住民のムスタファ・トカリ氏は、毎年のことだが、この夏はとくにひどく、やはり地球温暖化の影響なのかもしれないと話す。
別の住民、ヤハヤ・ベベック氏によると、出現した町には、まだ残っている階段や劇場を今でも見ることができ、使われている石はどれも車1台よりも大きいという。
年配者たちは、都市の地下には迷宮があり、墓石も見つかったと噂している。
ひょっとしたら今後、心躍るような発見があるかもしれない。都市が再び水中に沈んでしまわなければの話だが。
References:Augusta Antik Kenti'nin bir bolumu baraj golunde suların cekilmesiyle gun yuzune cıktı / written by konohazuku / edited by parumo
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