代替テキスト

小室圭さんが渡米して以来、3年以上も放置されていた実家前のポリスボックスに変化があったのは、9月24日朝日新聞が、“27日午後にも帰国する予定”と報じた直後のことだ。

私服の警察官や、作業服姿の男性たちが、ボックスにつながっている電気系統を入念にチェックしていた。

また横浜ナンバーの警察車両が、頻繁に神奈川県内にある小室さんの実家マンション付近を巡回する。マンションの住人たちに今後の体制について丁寧に説明して回る警察官もいた。

「小室さん渡米中も『付近に怪しい車が止まっている』といった小室佳代さんの通報が続き、定期的に警察車両が回っていました。しかし小室さんの帰国日程が決まってから、警護のレベルを格段に高めています」(神奈川県警関係者)

いまや日本でいちばん注目されている人物の一人となった小室さん。その警備体制について、ある官邸関係者はこう語る。

「結婚に反対する声も多く、眞子さまや小室さんに危害を及ぼそうとする者が現れる可能性もあります。内閣情報調査室(※官邸直属の情報機関)や警視庁を中心に情報を収集しています。

現在、特に警戒しているのは、ローンウルフ型の暴漢やユーチューバーたちです。彼らは個人で動くので、逆に気配を察知しづらいのです。

一部スポーツ紙が“IOCバッハ会長級”と表現していますが、そこまでではないにせよ、中小国の元首クラスほどの警備体制を敷かざるをえません」

そうした警備体制と密接な関係にあるのが、小室さんの一時帰国中の滞在先や、婚姻届を出されてから渡米されるまでの間の眞子さまの“仮住まい”だ。小室さんは帰国後、2週間の自主隔離が必要となる。

前出の官邸関係者は、9月24日時点でこう語っていた。

「私は今日、小室さんが東京都内の超一流ホテルで隔離生活を送る予定だと聞きました。皇室にもゆかりのあるホテルですので、なるほどとは思いましたが、警備がしやすいという利点があるいっぽうで、費用面では長期滞在には適さないようにも思いました。

特に結婚後に眞子さまも合流されるとなると、ある程度のグレードの部屋が必要になるでしょう。渡米まで1カ月暮らすとすれば宿泊費だけで100万円を超えてしまいます」

■浮上した仮住まい先は皇居すぐそばの国有財産

眞子さまは渡米まで、小室さんの実家で過ごしたいという希望もお持ちだという。しかし実家の住所は報道関係者をはじめ多くの人が知っており、警備しやすい場所とは言い難い。

費用面と警備面の両方の条件を満たす場所はどこに……。宮内庁職員たちが頭を悩ますなか、“仮住まい先”として急浮上した物件があったという。

「千鳥ヶ淵付近にあるかつての侍従長公邸です。皇居とは濠を隔てただけで、警視庁からは車で5分ほどの距離にあり、皇宮警察の派出所もすぐ近くにあります。同じ敷地内にある旧宮内庁長官公邸(現・宮内庁分庁舎)には、ヒゲの殿下こと、寛仁親王殿下の妃・信子さまがお住まいです」(宮内庁関係者)

旧侍従長公邸には現在は誰も住んでいないという。周囲は緑も豊かな2階建ての洋館で、10部屋ほどもあるようだ。お隣が信子さまだからということもあるのか、手入れも行き届いているようで、すぐにでも住めそうに見える。

「親王妃である信子さまと薨去された寛仁親王殿下は折り合いが悪く、信子さまは宮邸を出て、“家出同然”で空いていた旧宮内庁長官公邸での生活を始められました。

殿下の酒癖も不仲の原因だったといわれています。殿下は晩年、手術を繰り返していたのですが、信子さまはお見舞いに熱心ではなく、実の娘である彬子さまや瑶子さまとのご関係も悪化。いまも信子さまは宮邸には戻られていません」(前出・宮内庁関係者)

眞子さまも駆け落ち婚と言われている。一時期でも信子さまとお隣同士となれば“奇縁”とも思えるが、大きな問題もあるという。

「2つの洋館は01年に宮内庁の所管から外れ、国有財産となっているのです。旧宮内庁長官公邸は信子さまのために宮内庁財務省から借り上げて提供している状況です。

皇籍を離れた人は、原則的には皇室や宮内庁の施設を使うことができません。短期間とはいえ一般人となった眞子さまのために旧侍従長邸も借り上げるとすれば、“結婚しても皇室におんぶに抱っこなのか”という批判もまぬがれないでしょう」(前出・宮内庁関係者)

眞子さまと小室さんが日本を離れるまで、警備関係者や宮内庁関係者の頭の痛い日々は終わらないようだ。