言わなくていいことを言ってしまったり、逆に伝えるべきことを伝え損ねたり、会話の「失敗談」は多々あるもの。けれどもコミュニケーションが苦手な人には“無事”なのに落ち込んでしまうことも……。そんな“コミュ症”さんの心理を描いた漫画がTwitterで共感を呼んでいる。

【漫画】「コミュ症が来客対応をするとこうなる」を読む

ジョセフ鶴屋(@yukkurishitette)さんが自身のTwitterなどに投稿しているWEB漫画「コミュ症人間」シリーズ。日々のコミュニケーションでつまずきがちな“コミュ症”さんのあるあるエピソードを描くシリーズの新作「コミュ症が来客対応をするとこうなる」では、慣れない来客対応を急遽することになった“コミュ症”会社員「水樹さん」の内心が描かれる。

■当たり障りのない会話、でも「盛り上がらなかった」と自己嫌悪

ある日、急用が入った先輩に荷物の受け渡しを頼まれる水樹さん。普段話さない人との会話が苦手な水樹さんは予想外の事態に動揺するものの、失言や伝達ミスも起こさず、つつがなく来客への受け渡しを終えることができた。

「な…何事もなく終わった…!」とほっとする水樹さんだったが、ふと、先輩が応対する時はいつも世間話をしてから帰っているのを思い出してしまい「何事も無く終わってしまった!!」と自己嫌悪。自分がつまらない人間だから、話が盛り上がることなく淡々とやりとりが済んでしまったのだと、無事に終わったことさえ悪い方に捉えてしまうのだった……。

読者からは「わかりみが深すぎる」「話をしたいとは思っていないのに、他人と比べたらやっぱり辛くなりますね」「もうちょっと何か面白い事言った方が良かったのかなと思ったりはします」という共感のコメントや、「その反省を元に次の機会では逆にペラペラ喋り過ぎてまた反省をする」とこれまた会話下手な人の“あるある”が寄せられた。

相手にとっては何気ない事務的な会話でも、相手の心中は穏やかではないのかも。世間話と言えど苦手な人には大ごとなのだと再確認させられるエピソードだ。

制作協力:ジョセフ鶴屋(@yukkurishitette)

苦手な来客対応を振られた“コミュ症”さん。失敗しないか不安に駆られるけれど……?/画像提供:ジョセフ鶴屋 WEB漫画描く人(@yukkurishitette)