中国では各都市で最低賃金の引き上げが行われており、中国一の平均賃金を誇る上海では、2021年7月から1カ月あたりの最低時給を22元(約375円)から23元(約390円)に引き上げた。月の最低賃金は2480元(約4万2000円)から2590元(約4万4355円)に引き上げるという。

 また、日本でも2021年度の最低賃金が最大幅で増加することが決まった。前年比3.1%増で930円になったが、この伸び率は先進国では低い水準だ。お隣の韓国の2022年の上げ幅は前年比5.0%であり、最低賃金は9160ウォン(約860円)、月単位に換算すると191万4440ウォン(約18万円)になるそうだ。

 中国のQ&Aサイト・知乎でこのほど、「韓国の最低賃金の上昇幅が5%を超える」ことについて、意見を求めるスレッドが立てられ、中国人ネットユーザーたちが議論を交わした。

 スレッドに寄せられた意見を見ると、韓国系企業で働いたことがあると見られる中国人ユーザーから多くのコメントが寄せられていて、「韓国企業は給料だけでなく、待遇も良い」という声があった。たとえば、韓国では無料で食事や通勤バスを用意してくれる工場があり、中国と違って「遅刻しても、トイレに行っても、工場で不良品を出してしまっても、給料から天引きされない」と羨まむ声があった。

 また、中国国内の待遇と比較し、「中国で働く自分は6726元(11万4700円)もらっているが、月に354時間も働いている」という声もあり、この労働時間のもとで5%も給与が引き上げられたら、手取りはずいぶん増えるのにという声だった。中国では朝9時から夜9時まで、週に6日働くことを意味する「996」の勤務体制が常態化し、問題となっているが、「997」の勤務体制の人もいるようだ。

 中国はこれまで経済成長を背景に物価の上昇も続いてきたが、賃金の伸びが物価の上昇に追いついていないとも言われてきた。情報社会となって海外の職場環境が知られているだけに、中国は賃金でも待遇でも改善を求める声は多いようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国人の目に「韓国で働くこと」はどのように映っているのか=中国