AKB489月29日(水)に約1年半ぶりとなる58thシングル「根も葉もRumor」をリリース。AKB48単独では10年9カ月ぶりの新曲で、AKB48史上屈指のダンスナンバーとなっている。

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今回、WEBザテレビジョンでは同楽曲のセンターを務める岡田奈々、そして選抜メンバーの本田仁美、向井地美音にインタビューを実施。シングルに懸ける思いや、お互いの印象などを聞いた。

■注目は圧巻の“どえらいダンス”

――新曲「根も葉もRumor」は、AKB48では初のロックダンスに挑戦。めちゃくちゃかっこいい“どえらいダンス”で話題になっていますね。

岡田:ロックダンスはかなり大変で。たくさんレッスンを積み重ねました。

向井地:これまでAKB48で踊ってきたダンスとは体の動かし方が違うんです。

岡田:速度がすごくて、こんなテンポ感で踊ったことない! っていう感じです。

向井地:初めて振りVを見たときは、これは無理だって思って…。踊っている間はずっと全力疾走しているような感覚でした。実際、踊り終わったら全員が床に倒れ込んで…。音楽番組だとリハーサルの時点で汗だくになります(笑)。

本田:私も初めに振りを見せていただいた時は衝撃を受けました。自分にこのダンスできるのかな? って。それで、レッスンを開始したら感覚をつかむのに時間がかかって…。

岡田:最初は誰もレッスンに付いていけませんでしたが、徐々にできるようになって…。この曲のレッスンを通して全員が成長したと思います。

本田:基礎ができていないと形にならないダンスなので、どうなるんだろうって思いましたよね。

向井地:ごまかしが利かないから。

岡田:その上、全員が息を合わせる感じなんで。本当に難しかったです。

本田:でも、みんな挑戦したことがないことでも練習すればできると分かったので、本当にAKB48の底力ってすごいと思いました。

■シングルを出すことも当たり前ではないと感じました(向井地)

――総勢98人によるダンスシーンが圧巻のMVも印象的。

岡田:もう手応えありって感じ。すごくいい作品になってる。みんな自信を持って踊っているのが伝わってきました。

向井地:学校での撮影がすごく久しぶりな感じがしました。ラスト前のなぁちゃん(岡田)の全速力はすごく良くて…あれは名シーンだと思います。

本田:MV自体も“青春”という雰囲気ですが、準備段階から青春を感じていて。つらいときも声を掛け合って、みんなで一つのものに向かって頑張っていくのが部活みたいで楽しかったです。

向井地:学生の方は自分たちを重ねて、卒業された方は懐かしい気持ちになってくれるとうれしいです。

――新曲は1年半ぶり、姉妹グループのメンバーが入らないAKB48単独としてのシングルは10年9カ月ぶりなんですよね。

岡田:そう考えると感慨深いです。今までとちょっと違う、みんなの本気が詰まっています。

向井地:その間にコロナ禍での緊急事態宣言があったりして、普段の活動もなかなかできず、シングルを出すことも本当に当たり前ではないということを改めて感じた1年半でした。

本田:私はAKB48として活動するのは2年半ぶりということもあって、選抜メンバーに選ばれたのがとてもうれしかったです。AKB48に加入した当時は、まさか自分が韓国でアイドル活動するとも思っていなかったし、AKB48でも選抜メンバーとして音楽番組に出られるなんて考えてもいなかったので。想像もできなかったことがかなえられた、すごく意味のあった2年半だったなと思います。

AKB48とは違う世界で学んだことをみんなで共有できたら(本田)

――ちなみにIZ*ONEで活動していたときはAKB48はどのように映っていましたか?

本田:コロナ禍で思うように活動できないこともあったと思うんですが、グループ内でユニットを組んだり、何か新しい動きをしているのは見ていて…。

岡田:私は自分のYouTubeチャンネルを開設して、編集も少しずつ始めたりしていました。

向井地:SNSは大きいよね。自分たちの今を発信できるから。昔に比べてより私たちを身近に感じてもらえていると思います。

本田:私自身もSNSでの発信には力を入れていますが、これからもどんどん活用していきたいです。そしてAKB48のことを世界の人に知ってもらえたらいいですね。

――本田さんがIZ*ONEで活躍しているときはご覧になっていましたか?

向井地:私はオーディション番組を見るのにハマっていたので、韓国の番組も見ていました。だから一人の視聴者として見ると…スターがいる! という感じで、レッスン場で見かけたときは緊張しちゃいました(笑)。

本田:すごい敬語でしたよね。

向井地:お互いが敬語で話す謎時間がありました(笑)。

岡田:本当にすごいですよね。アイドルとしてもだけど語学の面とかでも相当勉強したでしょ。

本田:韓国に行く前から私のこと知ってくれていたんですか?

岡田:もちろん! でもほとんど接点が無くて…。

向井地:私たちは公演も一緒に出たこと無かったので…だからこそ、今、すごくうれしいです。実は「根も葉もRumor」では、ひぃちゃん(本田)のポジションがちょうど私のななめ前で必ず目に入るんです。だからダンスを参考にしようと思ってしっかりと目に焼き付けてます(笑)。

岡田:もう刺激しかないよね。ひぃちゃんに本当に頼っているというか。

本田:そんなことないですよ。私はAKB48とは違う世界で学んだことをみんなで共有できたらと思っていて。

岡田:ダンスレッスンの時自分たちの踊りを撮影して、細かい振りをチェックして合わせるのはすごく助かりました。いいやり方だよね。あと、メンバーのことを考えて効率のいい段取りを考えてくれたり。

向井地:今後は写真のポージングとかも教えてもらいたいです。韓国と日本はちょっと違うから、どっちもできるようになると面白いと思います。

本田:ポージングは分からないですが、韓国ではかっこいいが大事で、かわいさは少し控えめなポージングが多くて…。だからその両方ができると、より良いAKB48になれると思います。

岡田:ひぃちゃんのおかげもあってAKB48がまた進化していってると思っています。どうなっていくのか、私自身も楽しみです。

向井地:それがこの新曲をきっかけというのがいいですよね。新しいことにチャレンジする私たちを見守っていただけたらうれしいです。

■みーおんが総監督になりたいと言ったときは予想外だった(岡田)

――お互いの昔からここは変わらないと思うところはありますか?

岡田:ひぃちゃんに対しては、今はもう尊敬しかないです。

本田:えー、めちゃくちゃうれしいです。

岡田:パフォーマンスに対する姿勢やダンススキル、あと客観的にアイドルというものを見られるのはすごいなって。

本田:私、奈々さんのことを尊敬していて。何事にもストイックなんですよね。昔からそのイメージはあったのですが、今回で確信したというか。本当に努力の人という感じで。他の人のパート練習のときも1人で体幹トレーニングとかしたりして、もうすご過ぎです。

向井地:そうだよね。なぁちゃんは“0か100”の人間だから。これは昔から変わっていないけど、こうすると決めたらやり通す。やるなら完璧を求めて、やらないと決めたらやらない(笑)。

本田:まだ“0”のときを見たことがないかもしれません…。

岡田:本当に“0”のときは何もしないようにしています(笑)。みーおん(向井地)は、意外とネガティブな面があるのが変わっていないかもしれないですね。

向井地:ネガティブだからね。

岡田:マイナス思考なとこがあって、周りが「そんなことないよ、大丈夫だよ」と励ましてることもあるような(笑)。

向井地:本当にみんなの力が大きいです。

岡田:だから総監督になりたいと言ったときは予想外でした。もちろんAKB48のことが大好きなのも知っていましたが…。でもみんな、総監督はみーおんしかいないと思っていました。周りがサポートしたいと思う人物なので。困っているときもちゃんと声を出してくれますし、それがあると周りもすぐにフォローに回れるので大事だなって思います。

本田:私はあまり昔を知らないんです。ただずっと前からかわいいらしいままだなって思いました。

向井地:それめちゃくちゃうれしい!

本田:あと本当にAKB48全体のことはもちろん、1人1人のこともすごく考えてくれていて。かわいらしいイメージがあったのですが、今回ご一緒して分かりました。すごくしっかりしてる!

向井地:ひぃちゃんについてはこれから知っていくことが多いんだろうな。けど、変わっていないと思うのは肌の白さ(笑)。その透き通る感じがすごい。どうやって焼かないでいられるのか知りたい!

本田:実は日焼け止めはあまり塗らないんです。

向井地:えっ!? 

本田:仕事がある時は塗りますが、普段は塗らないですね。コロナ禍であまり外に出ないからか、気にしていませんでした(笑)。

岡田:まだまだ知らないことだらけかも。これからもお互いをもっと知っていきたいですね。

取材・文=玉置晴子

AKB48が58thシングル「根も葉もRumor」をリリース!/撮影=富田一也