10月4日(月)に、病の原因を探る放射線科の活躍を描く「ラジエーションハウスII~放射線科の診断レポート~」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系※初回は90分スペシャル)がスタートする。今回は主演の窪田正孝に、作品への想いや撮影現場の雰囲気などについて話を聞いた。

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■窪田「また帰ってこられて純粋にうれしかったです」

――2年ぶりに天才放射線技師・五十嵐唯織を演じることになりましたが、心境はいかがですか?

窪田:またこの環境に帰ってこられたのは純粋にうれしかったです。前作から2年たち、俳優の皆さんはそれぞれの現場で活動してきましたが、そこで培ってきたものが役の濃さにつながってパワーアップしている気がします。

同じ役だけど微妙にまとっている空気感が変わっていたり、役にちょっと色が足されていたりしているというか…。演じていてそれらをすごく肌で感じているので、そのような変化も映像から感じ取っていただけるとうれしいです。

――従来の医療モノと違い、患者からは遠い存在である放射線技師が活躍するのも、前作では話題となりました。

窪田:医者ではなく技師に注目しているのがこのドラマの特徴。縁の下の力持ちの部分に焦点を当てることで、普段見えないところが見えてくるというか…。今回も、これまでにない新しい作品になっていると思います。ただ、専門用語が多過ぎるんですよね…。前回よりも少なくしてくださいとお願いしたのですが、変わっていなかったです(笑)。

――唯織の留学から2年、規模が縮小され、放射線技師長の小野寺(遠藤憲一)と裕乃(広瀬アリス)、田中(八嶋智人)だけになったラジエーションハウス。帰国した唯織は、甘春杏(本田翼)が甘春総合病院にいないと知る…というところから物語が始まります。

窪田:物語も2年たって変わっているところもあります。ただ唯織は留学こそしていましたが、基本何も変わっていない。これが難しいんです。僕も俳優として、演技面でいろいろ遊びたいと思うのですがそれはできず…。でもその変わらなさが唯織。彼の頭の中は、杏ちゃんと検査のことしかないですから。

彼の中にある思考回路がちょっとでも増えていくともっと器用に生きられる気もしますが、それだと唯織じゃなくなってしまいますしね。今回は、変わらない勇気を持つことを心掛けています。ちなみに衣装合わせの時間がものすごく早かったです。唯織は着ている服も、ほぼ変わっていないです(笑)。

――メンバーの息の合った掛け合いも見どころの本作かと思いますが、現場の雰囲気はいかがでしょうか。

窪田:2年ぶりとは思えないくらい、今回もスッと現場に入れました。相変わらず現場ではおしゃべりが止まらないですよ。幅広い世代の方がいらっしゃるんですが、分け隔てなく会話ができる不思議な空間で。この空気感はこの作品のいいところだと思います。

ちなみにムードメーカーはエンケン(遠藤)さん。エンケンさんがいないと、何かが欠けている感じがするくらい。ちなみに前回、みんなでメッセージグループを作り使っていたのですが、撮影が開始されてからそれも本格始動しています。もう毎日、ずっとピコピコ通知が鳴って止まらない(笑)。

それくらいメンバー全員がいることが当たり前のような現場です。ただ、本田さんとの距離感がちょっとバグるときがあるんですよね…。唯織にとって杏ちゃんは恋焦がれる尊敬すべき放射線科医だけど、僕自身は本田さんと普通に話していて…。その切り替えは気を付けなきゃと思っています。

「ラジエーションハウスII 〜放射線科の診断レポート〜」より/(C)フジテレビ