視覚も聴覚も嗅覚も、人とは異なる世界を見ている動物。時折、何もないところをじっと見つめる仕草を見せる猫はその代表格。そんな猫だからこそ見えるものがあるのかも――。
GUNDAM.INFO「週刊ガンダムニュース」やHONKOWA「七海さんのおばけ生活」を連載する作家のみつつぐ(@mitutugu)さんが自身のTwitterに投稿し人気を集める漫画「人から聞いた不思議な話」。9月に投稿された新作では、猫にまつわるちょっぴり不穏なエピソードが描かれている。
■旅行先で感じた“何か”に反応!?愛猫の態度が豹変して――
友人との旅行中、とある寺院に立ち寄った女性。本堂から離れたところにお堂があるのを見つけ、興味本位で足を踏み入れてしまう。建物の中は暗く様子がうかがえなかったが、女性はそれよりもお堂の中に立ち込める獣臭さに参ってしまう。友人は「そうだった？」と気付かなかったようだが、その後も女性はことあるごとにその生臭さを感じたという。
そして女性は旅行から帰宅。飼い猫がすかさず玄関まで出迎えにやってくるものの、女性を見るなりしっぽを膨らませて激しく威嚇してきた。普段は穏やかで人懐っこいはずの飼い猫は、唸り声をあげて女性の肩に飛び掛かる。その時、女性は何かが弾け飛んだ感覚を覚え、同時にお堂の獣臭さも消えたのだという。猫もいつも通りの落ち着きを取り戻したものの、女性は猫が払ってくれた“何か”が「お堂にいたから実は尊いものだったりして」と一抹の不安にかられるのだった。
読者からは「猫強っ」「ネコ様が居なかったら、ヤバかったかも知れない」と、飼い猫の行動に驚きの声が寄せられた。猫には一体何が見えていたのか、そんな謎も残る不思議なエピソードだ。
制作協力：みつつぐ(@mitutugu)
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