明治安田生命J1リーグ第31節、川崎フロンターレvsFC東京が2日に等々力陸上競技場で行われ、1-0で川崎Fが勝利した。

首位に立つ川崎F(勝ち点78)と、9位のFC東京(勝ち点46)による多摩川クラシコ川崎Fリーグ戦5連勝中で、残り7試合にして2位で追走する横浜F・マリノスとの勝ち点差を9としている。特にここ3試合はいずれも逆転勝利を収めており、前節のヴィッセル神戸戦は立ち上がりに失点も、後半の3得点で白星を手にした。対するFC東京は、前節は浦和レッズ相手に開始1分に先制するも、逆転を許してここ4試合で2敗目を喫している。

試合は互いになかなか決定機まで持ち込めない時間が続く。FC東京は23分、ディエゴ・オリヴェイラがボックス左に侵入しチャンスを迎えるが、車屋のスライディングタックルに遭い、シュートで終われない。

続く30分には、左サイドを抜け出した長友の折り返しに田川が飛び込むが、ニアで合わせたシュートは枠に収まらず。さらに33分には、左サイドでのボール回しから巧みなコントロールを見せた高萩のパスでアダイウトンがボックス左に侵攻。しかし、シュートはクロスバーを越えてしまった。

このままゴールレスで後半を迎えるかに思われた前半アディショナルタイム。ここまで鳴りを潜めていた川崎Fが左サイドのマルシーニョから攻撃を開始。背後を抜ける登里へスルーパスを送り、深い位置からクロス。最後はレアンドロ・ダミアンが頭で押し込んで先制点を挙げた。

後半から田川に代えて永井を投入したFC東京は、51分にアダイウトンが強靭なフィジカルを生かした単騎突破で相手ゴールを脅かす。58分には長友のクロスから高萩がヘディングシュート。前半同様に攻勢に出る。

1点リードも不安の川崎Fは、63分に一挙3枚替えを行い、前線を中心にテコ入れを図る。しかし、流れは変わらずアウェイチームペース。73分にディエゴ・オリヴェイラが右サイドから上げたクロスをアダイウトンがファーサイドで合わせる好機を迎えたが、惜しくも枠を捉えることができず。74分には中村拓海の浮き玉パスから永井がボックス右に侵入。GKもかわしたがmシュートはゴール直前でジェジエウにクリアされた。

優勢も肝心のゴールが遠いFC東京。87分には長友がアダイウトンとのワンツーで左サイドを突破。そのクロスをディエゴ・オリヴェイラがボックス中央で収めるも、DFのチェックに遭いシュートを打てず。後半アディショナルタイムにはFKのチャンスが巡ってくるが、これも生かせず試合終了。

虎の子の1点を守り切った川崎Fはこれでリーグ戦6連勝。横浜FMと暫定12ポイント差とした。

川崎フロンターレ 1-0 FC東京
川崎F
レアンドロ・ダミアン(前46)

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