アメリカの女子サッカーリーグであるナショナル・ウーマンズ・サッカーリーグ(NWSL)は1日、今週末の全試合が中止になったことを発表した。

NWSLのコミッショナーを務める、リサ・ベアード氏は声明を通じてコメントしている。

「今週、そして今シーズンの多くの試合は、選手やスタッフにとって信じられないほどのトラウマとなっており、私が果たしてきた役割に全責任を負います」

「多くの人が感じている痛みをとても残念に思っています。そのような心の傷を認識した上で、我々が全員に反省する時間を与えるため、今週末はフィールドに出ないことを決めました」

「今は、通常通りのビジネスは、我々の関心ごとではありません。我々のリーグ全体には大きな癒しが必要であり、選手たちにはもっと良いものを提供する価値があります」

「我々は選手会と協力し、この決定を下しました。この休止は、我々が一丸となって、このリーグの文化を変革するための第一歩であり、長い間待ち望まれていたことです」

NWSLでは、監督によるセクシャルハラスメントパワーハラスメントなどが相次いで報告されており、1日にはノースカロライナ・カレッジのポール・ライリー監督が、「非常に深刻な不正行為」の疑惑により解雇されていた。

また、9月28日には、ワシントンスピリット内でハラスメント防止ポリシーの違反が発覚。言葉による虐待や精神的な虐待に対する調査を行い、リッチー・バーク監督が解任されていた。

NWSLでは、川澄奈穂美(NJ/NY ゴッサムFC)、永里優季(レーシング・ルイビルFC)、宝田沙織、横山久美(ともにワシントンスピリッツ)と4名の日本人選手がプレーしている。

サムネイル画像