明治安田生命J1リーグ第31節、サンフレッチェ広島vs名古屋グランパス10月3日エディオンスタジアム広島で行われ、1-0で広島が勝利を収めた。

前節はアウェイ北海道コンサドーレ札幌戦と対戦し、0-2の勝利で連敗を回避した広島。負傷のドウグラス・ヴィエイラに代わって最前線には浅野が入り、シャドーでスタメンとなった森島は、この試合がJ1通算100試合目の出場となった。

一方の名古屋は、前節ホームで大分トリニータを得意の”ウノゼロ”で撃破し、8試合負けなしとした。大分戦からのスタメン変更は3人。キム・ミンテ、マテウス、前田が外れ、長澤、ガブリエルシャビエル、シュヴィルツォクが入った。

序盤は名古屋が主導権を握り、柿谷のシュートなどで攻勢をかける。12分には波状攻撃を仕掛け、稲垣のボレーやこぼれ球に反応したシュヴィルツォクと、立て続けのフィニッシュシーンを迎える。3分後にはショートカウンターから森下がボックス左で左足を強振するも、GKランゲラックに阻まれた。

押されていた広島は飲水タイム明けから徐々にペースを掴み始める。すると35分、荒木がシュヴィルツォクにプレスをかけ、ルーズボールの競り合いでも長澤に勝利。奪ったボールを浅野が受けると、敵陣中央から気持ち左寄りへと舵を切り、ボックス左に侵入して左足を振り抜く。対角へのシュートは右のポストを叩いてゴールへと吸い込まれた。

41分にはボックス左で佐々木が粘り、マイナスのパスに森島が合わせる。アディショナルタイムにも藤井のクロスから森島が頭で狙い、さらには深い位置までえぐった藤井の折り返しから浅野がシュートを放つなど、先制後はホームチームが一層のリズムを持ってハーフタイムを迎えた。

ハインド折り返し名古屋は、後半の頭から森下を下げてマテウスを送り出して流れを引き戻そうと試みる。だが、先にチャンスを迎えたのはホームチーム。48分に相手のスローインに対してプレッシャーを掛けて右の深い位置でボールを奪うと、逆サイドまで展開して最後は東が左足で狙う。これはサイドネットに掛かった。

名古屋は52分にも3枚替えという、素早いベンチワークを見せる。投入された前田は直後にフィニッシュシーンを作り出し、64分にも成瀬とのワンツーから狙うも、相手DFのブロックに遭ってしまう。

以降は互いに中盤からバイタルエリアまでをボールが行き来するような展開に。 両ゴールキーパーに出番のない時間が続く中、終盤の86分には前掛かりになった名古屋の裏を取って広島がカウンターに出る。中盤でボールを持った浅野が中谷や吉田のチャージを振り切ってボックスへ侵入。シュートまで持ち込むが、これはGKランゲラックに阻まれた。

後半のアディショナルタイムも試合の趨勢に大きな動きはなく、名古屋の攻撃を紫のユニフォームがシャットアウト。相手のお株を奪うようなウノゼロの勝利で連勝を飾るとともに、GK林が史上5人目となるJ1で100試合無失点を達成した。

サンフレッチェ広島 1-0 名古屋グランパス
【広島】
浅野雄也(前35)