世界最大のプロレス団体WWEは日本時間2日、アメリカ、メリーランド州ボルチモアのロイヤル・ファーム・アリーナで行われたスマックダウンを世界ライブ配信した。この日は毎年恒例のWWEドラフト1日目が行われ、ロウ女子王者シャーロットフレアーがスマックダウンに移籍するというサプライズが発生した。

 WWE2大ブランドの間で2日に渡って開催される「WWEドラフト」がスマックダウンでキックオフし、ロウ女子王者シャーロットがスマックダウンに指名されて移籍が決定した。オープニングでWWEオフィシャルのアダム・ピアース&ソーニャデビルが登場すると、WWEドラフト・ラウンド1としてスマックダウンがユニバーサル王者ローマン・レインズ、ロウ女子王者シャーロットフレアー(移籍)、ロウがWWE王者ビッグEビアンカ・ブレア(移籍)を指名した。その後も番組ではラウンド4までドラフト結果が発表され、スマックダウンはドリュー・マッキンタイア(移籍)、コフィ・キングストン&エグゼビア・ウッズ(移籍)、ハッピー・コービン&マッドキャップ・モス、ヒット・ロウ(昇格)、ナオミ、ジェフ・ハーディー(移籍)を指名し、ロウはRKブロことランディ・オートン&リドルエッジ(移籍)、WWE女子タッグ王者リア・リプリー&ニッキー・A.S.H.(移籍)、キース“ベアキャット”リー、レイ&ドミニク・ミステリオ(移籍)、オースティン・セオリー(昇格)を指名した。

 この結果を受け、WWE2大女子王者のベッキーリンチシャーロットフレアーがスマックダウン・エンディングで視殺戦を展開した。PPV『クラウン・ジュエル』で王者ベッキービアンカ・ブレア、サーシャバンクスによるスマックダウン女子王座トリプルスレット戦が発表されると、王者ベッキーがゲスト解説をする中、ビアンカサーシャがメイン戦で激突した。ビアンカミリタリー・プレス、サーシャがダブルニーを放って白熱の攻防を展開するも、終盤にサーシャのサンセットボムをかわしたビアンカが場外のベッキーとぶつかりそうになって口論に。すると、ベッキーがリングに戻るビアンカの髪の毛を押さえつけて妨害すると、すかさずサーシャジャックナイフビアンカを丸め込んで3カウントを奪取した。しかし、試合後には、突如現れたロウ女子王者シャーロットヒールを履いたままのビッグブーツサーシャビアンカを襲撃KOすると、WWE2大女子王者シャーロットベッキーがタイトルを掲げながら“視殺戦”で張り合った。ベッキービアンカサーシャによるスマックダウン女子王座トリプルスレット戦が行われるPPV『クラウン・ジュエル』は日本時間22日に世界配信されるが、シャーロットの移籍により、ベッキーとの遺恨が深まるのは確実だ。
WWEドラフト」2日目は次回のロウで開催する。

(どら増田 / 写真©2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.)

スマックダウンに指名されたシャーロット