ネットサイト「GIGAZINE」(ギガジン)の編集長を相手取り、大阪市西淀川区の土地の明け渡しなどを求めて、地権者の不動産会社(同市)が起こした裁判で、明け渡しを認めた大阪高裁判決が確定した。

編集長側が期限までに上告しなかったという。

不動産会社の代理人をつとめる弁護士が10月5日、弁護士ドットコムニュースの取材に明らかにした。

ショベルカーで建物を破壊する企業を「反社会的勢力」と指摘していた

2021年3月11日、大阪地裁の一審判決は、編集長側に建物の収去と土地の明け渡し、賃料相当の損害金の支払いを命じた。

それを不服として編集長側は控訴したが、大阪高裁は9月16日の判決で、一審判決を支持して、控訴を棄却していた。

GIGAZINEは2019年3月〜4月にかけて、本件裁判で争った建物「GIGAZINE倉庫」をめぐって、「ある日突然無断で他人の建物をショベルカーで破壊する企業は『反社会的勢力』ではないのか?」などと報じていた。

「GIGAZINE倉庫破壊事件」編集長側の敗訴確定 建物の撤去と土地明け渡しへ