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岩井俊二監督の映画「スワロウテイル」の公開から25周年を記念したライブイベントが、11月6日に千葉・KURKKU FIELDSで開催される。

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1996年公開の映画「スワロウテイル」は、架空の近未来都市・円都(イェンタウン)で生きる移民の若者たちを描いた物語。劇中でCharaが演じたグリコがボーカルを務めるバンド・YEN TOWN BANDと、小林武史がプロデュースを手がけた音楽は映画の枠を超えて話題を集めた。YEN TOWN BANDの1stアルバム「MONTAGE」はオリコンチャート1位を記録し、映画の主題歌「Swallowtail Butterflyあいのうた~」は現在も名曲として親しまれている。

今回のイベントではYEN TOWN BANDが一夜限りのライブを披露。メンバーとしてCharaと小林に加え、名越由貴夫(G)、金子ノブアキ(Dr)、キタダマキ(B)、平岡恵子Cho)が出演する。またオープニングではJQ from Nulbarichのライブも行われる。

Charaの公式モバイルサイト、およびKURKKU FIELDSのメンバーシップサイトでは10月8日までチケットの先行抽選予約を受付中。なおライブの模様はU-NEXTでも生配信される。この配信映像の監修は岩井が手がける。

小林武史 コメント

1996年に映画「スワロウテイル」とともに生まれたYEN TOWN BANDですが、19年目に大地の芸術祭で、そして瀬戸内国際芸術祭の犬島でのライブなど、芸術祭を通じて、数少ないパフォーマンスを行ってきました。
ap bankが主催となるReborn-Art Festival にも参加しています。そして、今回はサステナブルファーム&パーク、クルックフィールズ(KURKKU FIELDS)でのライブとなります。
この場所は、ちょっと「イェン・タウン」と被るところがあるな、と思ったことがきっかけでした。
経済の合理性に向かって進んでいくだけの社会に馴染めないというか、危機感を持ったり、太刀打ちできない人も含めて、はみ出したりこぼれ落ちたりする人たちが、イェンタウンやYEN TOWN BANDを作ったんじゃないかと思うんですね。正直な思いや、表現の初期衝動を大事にしたり、カウンター精神がロック的な表現を選ばせたんだと思うけど、そういうカウンター的な想いを持って、次の扉を開けようとする若い世代が、いま、農や食やアートの世界で生きていたりするんじゃないかと前々から思っていました。そういった人たちが集まっている場所で、いまYEN TOWN BANDのライブをやることに意味があると思っています。
岩井俊二監督も、映画「スワロウテイル」の公開から25周年ということもあり、「YEN TOWN CLUB」と名づけられたクラブをインターネット上に作ることになり、このライブ自体もYEN TOWN CLUB presents ということになりました。当日の映像監修も岩井監督自ら担当してくれます。そして、YEN TOWN BANDや、会場となるクルックフィールズにも前から興味を持っているJQ (Nulbarich)君によるオープニングライブも決まりました。
Chara、名越君に加えて、金子君、キタダ君、平岡恵子さん、このメンバーがベストなんじゃないかと思うYEN TOWN BAND、本当に楽しみです。

YEN TOWN CLUB presents 映画「スワロウテイル」25th Anniversary YEN TOWN BAND SPECIAL LIVE in KURKKU FIELDS

2021年11月6日(土)千葉県 KURKKU FIELDS
OPEN 14:00 / START 15:00
<出演者>
YEN TOWN BAND
ゲスト:JQ from Nulbarich with yen town club band

YEN TOWN BAND (c)TBS