2021年9月10日(金)に第1回技能認定講習を開催致しました。さらに翌週には、取得した資格をすぐに活かせる現場での、実践研修へご案内。第1回の開催レポートとともに、11月に行われる「第2回技能認定講習」の開催概要をお知らせ致します。

  • 資格取得後はスグ実際の現場に!アフターサポートが充実した日本ROV協会の「技能認定講習」
一般社団法人日本ROV協会(本社:東京都中央区、代表理事:川嶋絵梨、運営事務局:エアロエントリー株式会社)は、2021年9月10日(金)に、同協会初の開催となる、第1回技能認定講習を開催致しました。認定試験に合格し、資格を取得された方の中から、希望者を翌週に実践の現場へご案内するといった、アフターサポートも充実。資格を取った後、すぐにその技術を活かせるような、より実践的で即戦力を育成する認定資格を目指し、今後も更なるサポートの充実を図ってまいります。
第一回技能認定講習
  • 日本ROV協会技能認定講習とは?
実施する操縦訓練は、ROVに関する技術者の訓練と資格認証に関する要求事項を定めたものです。調査データの記録や計画通りの航行を行なえるようになるため、代表的な点検対象構造体も合わせて学習することで、実践的な知識を身に着けます。なお、座学講習および実技講習の技能認定試験に合格された方を「ROV技能認定操縦士」と認定し、技能認定操縦資格の認定証の交付を行います。
ROV仕様分類

また、ROVはレジャーから海洋土木に至るまで、多様な機種が存在するため「潜水できる深度」と「有する機能」の2軸で、機体を分かりやすく分類。例えば、カメラだけの機種とソナーや計測システムを搭載した機種とでは、現場での運用方法も、求められるスキルも異なるため、講習内容も、Class1~Class3まで分類しています。ROVの基礎、一般操作方法、メンテンス等はClass1の講習で学び、外部計測機器やマニピュレーターの技能についてはClass2/3を選択制とします。

Classごとの講習
  • 「Class1」の講習会である、第1回技能認定講習を開催

水深1.2mと水深5mのダイビングプールを有する練馬のオーケーマリンプロにて、第1回技能認定講習を開催致しました。なお、協会主催の講習会のため、協会員は通常価格の20%割引にて参加可能の講習会でした。午前中約3時間の座学講習の後、筆記テストを行い、午後から行われた実技講習および技能テストは、約4時間にわたって開催。

講習会座学会場の様子

座学講習のカリキュラムは、ROV の基礎から、ROV 仕様と技能認定、関連する法律やルール、運用実態や水中における物理学、ROV の技術や撮影テクニック、調査計画の立案に至るまで。CGによるシミュレーションや、実際の現場で撮影された映像を使った実践的なレクチャーを行いました。

実技講習の様子

実技講習は、プールの水深ごとに2班に分かれて実施。まず機体のセッティングや、機体を目視しながらの基本的な操作のレクチャーの後、水深5mのプールでは、高低差をつけて沈められたフラフープを潜る訓練を、水深1.2mのプールでは、水中に沈められた文字盤をカメラでとらえ、機体を静止させながら極小の文字を読み取る訓練などを行いました。

  • 組織の壁を越え、ROV業界の第一人者である講師陣が集結

技能認定講習には、卓越した技術と豊富な知識を持つ講師陣にお越しいただき、その技術を惜しむことなく伝授いただきました。業界の第一人者たちが組織の壁を越えて集結することで、各人が得意とする分野の情報や、実際の現場で撮影してきた生の映像や、その経験をふまえた講習を行うことで、即戦力を育成する講習会が実現致しました。今後も、各種セミナーや講習会に、業界の第一人者の方々をお招きし、ROVの最新トレンドや機体の操縦技術など、広く情報を発信してまいります。

講師の皆様

講師陣プロフィール

株式会社sheeps order 魚谷利仁氏 BlueROV2を複数運用し、北陸を中心に調査事業を展開。複雑な潮の流れを理解し、過酷な海域での運用では一線を画した技術を持つ。近年では農業用ドローン及びリモートセンシングの講師としても活躍し、100名以上の受講者を輩出している。

株式会社セキド 高木圭太氏 2016年より現職にて、法人営業や講習構築や販促セミナー実施などを実施。2017年からは本格的にROV/水中ドローン事業を統括し、販売以外でも受託調査、検証などを行いながら現場に寄り添う。BlueRobotics社製品では開発経験を活かし、様々な公民の研究機関へ技術協力も行う。

日本海洋株式会社 佐藤友亮 2011年より海洋計測機器の販路拡大に従事。東日本大震災のため各地の測量・研究の支援を通し、海洋調査の重要性を痛感。以降、セミナー・デモ・展示会の企画・運営や代理店ビジネスの立ち上げなどを行う。2019年より現職にて、水中ドローンの現場オペレーションから、マーケティング、販売に至るまで幅広く活動している。

受講者の声
当日講習会に参加された、デプトシ―株式会社 ( https://deptsea.tokyo/ ) の関根さんは、「実運用に関して講師の方に質問に答えて頂いたことがすごくよかった。実際に現場で運用されている方のリアルなお話が聞けたこと、これから自社で運用していくにあたって、わからないことを聞けたのもよかった。また、初回の開催ということで、参加者のみなさんも意識が高く、様々なチャレンジをしている方々と繋がれたこともうれしかったです。」と当日の感想を語ってくださいました。デプトシ―株式会社は、都市のインフラを調査することを目的として事業をスタートさせた会社で、インフラを調査するにあたって必要な道具や知識というのを、ROVだけでなくいろいろなものを使いながらクリアしていきたいとの事です。

関根弘典さん
  • 資格を取得したら、スグ現場!即戦力を育成する手厚いサポート

筆記試験および実技試験の結果は、採点後、後日メールにて告知。また、合格し資格を取得された方のうち、希望者には、翌週、実際にROVを使って調査業務を行う現場へご案内致しました。当日は、台風がきていたため、あいにくの荒天でしたが、揺れる船、高波という過酷な環境の中での現場作業は、かなり実践として役に立ったとの嬉しいお声をいただいております。

現場実践研修の様子

受講者の声
・テザー作業がこんなに重要な役割だと思って無かったので非常に勉強になった。
オペレーターが常に声を掛けて、テザー作業員も状況を常に伝えなければいけないと知り、2人1組作業を認識できたので、補助者の育成も必要だと感じた。
・環境次第では、ずっと映像が安定しない場合があったり季節によって海水が濁り、水深が浅く晴れていても視界2mくらいになるんだと知った。
・作業後に依頼者とミーティングを行っている所を見て、経験がもの言うと感じた。
・調査環境次第ではバッテリー2本での運用は難しいと感じた。(本日2時間作業で1本消費)
・実際にお金が発生している現場に立ち合う事が出来て、非常に良かった。

今後も、協会員かつ、日本ROV協会の技能認定講習を受講され、合格された方には、資格取得後の腕試しの場として、このような現場での実践研修へご案内いたします。もちろん第1回目の講習会で資格を取得したが、実践研修は予定が調整できず参加できなかった方々も、今後も現場での案件が発生し次第、随時ご案内させていただきます。(なお、10月末・11月末にも、資格取得者を対象にこのような現場実践講習を予定しております。)

  • 【11月開催】第2回技能認定講習概要

2021年11月8日週に、第2回「技能認定講習」を開催致します。なお、本講習会は、協会主催の講習会であるため、協会員は、20%OFFにて受講することができます。受講希望の方は、協会ホームページのお問合わせフォーム( https://j-rov.org/contact ) より、お問合わせ種別を「教習の受講について」を選択の上、お申込みください。折り返し、事務局より詳細のご連絡を差し上げます。

開催概要
第2回技能認定講習は、実技の時間をより多く確保するために、座学講習と実技講習を別日に行います。

11月8日(月) 13:00~16:00 Online座学講習@Zoom 
座学講習は、全国どこからでもご参加いただけるよう、Zoomにて行います。LIVE配信につき、質疑応答やワーク授業も行う参加型のため、リアルタイムで参加いただきたく、マイクつきのPCもしくはスマホにて参加ください。

10日(水) or 11日(木) or 12日(金)  9:00~17:30 実技講習@日本海洋株式会社 
上記3日程いずれかで、第一希望~第三希望まで希望をいただいた上、各日定員4名~6名にて、皆さまがより実践的な実技講習を受けられるよう、調整させていただきます。

9:00集合
9:30~10:00 座学テスト
10:00~16:00 実技講習 (内1時間お昼休憩) ※お弁当提供予定
16:00~17:00 実技テスト
17:30 終了予定

受講要件
視力:両眼で0.7以上(視力矯正可)
聴力:日常会話やROVの動作音が認識できること
その他:ROVの運用に支障ない事

持ち物
筆記用具、サンダル、手拭き用タオル、名刺2枚  ※座学テキストは当日配布致します。

・水際で操縦しやすい服装でお越しください。
・受講時・試験時の機体は全て協会側で用意いたします。
・実技訓練は、CHASING M2 PRO、FIFISH V6 PLUS、BlueROV2を操作可能です。
・技能試験は、上記3機種のいずれかとなる予定です。

受講費用
120,000円+税 (協会員特別価格:96,000円+税)
※合格者には技能証明となる認定証を発行。別途認定証の発行費用10,000円がかかります。

実技講習開催会場
日本海洋株式会社
〒120-0003 東京都足立区東和5-13-4 東和ビル
http://www.nipponkaiyo.co.jp/
東京メトロ千代田線「北綾瀬駅」徒歩6分

お申込み
https://j-rov.org/contact
受講希望の方は、協会ホームページ>お問合わせフォーム>お問合わせ種別「教習の受講について」を選択の上、お申込みください。折り返し、事務局より詳細のご連絡を差し上げます。

  • 今後のイベント予定

一般社団法人日本ROV協会では、今後、下記のようなイベントを予定しております。
詳細は決定し次第、またプレスリリースにてお知らせ致します。

・10月下旬:無料ウェビナー
・11月:スクール要件決定、事業者向け「認定スクール募集」説明会
・地方開催:北陸、九州、大阪でも「技能認定講習」を開講予定

  • 協会概要

名称:一般社団法人日本ROV協会
英称:Japan Remotely Operated Vehicle Association(略称:J-ROV)
URL:https://j-rov.org/
住所:東京都中央区日本橋2-29-4 日本橋中央ビル5階
代表理事:川嶋 絵梨(エアロエントリー株式会社)
お問い合わせメールアドレス:info@j-rov.org

配信元企業:エアロエントリー株式会社

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