試合開始時刻が近付くにつれて気が気じゃなくなるかも?

コンセントやWi-Fi完備の最新車両をオフィスに流用

西武鉄道は2021年10月7日(木)、停車中の電車内でテレワークができる「WORKING TRAIN」を初めて開催しました。

使われた車両は西武鉄道の通勤型電車40000系。これを埼玉県所沢市にある西武球場前駅の5番ホームに停車させ、ワーキングスペースとして提供していました。

40000系は、電源コンセントやWi-Fiを完備し、中間車にはトイレも備わっています。そのため、座席の前にテーブルを配置し、さらに車いすやベビーカーなどのための「パートナーゾーン」と呼ばれるスペースにプリンターも設置することで“オフィス化”していました。

西武鉄道が今回、このような試みを行ったのは、西武球場前駅降りてすぐの場所にあるメットライフドームにおいて、埼玉西武ライオンズ福岡ソフトバンクホークスプロ野球公式戦が組まれていたからです。

17時45分試合開始のため、「試合前に電車の中でテレワークしよう!」と銘打ち、仕事が終わってから球場に向かっては試合開始に間に合わない、試合開始前に少しだけ作業をしたい、など様々なニーズに応えるために用意したそうです。

メットライフドームでは8日(金)にも同一カードの試合が組まれていることから、「WORKING TRAIN」も同様に用意される予定です。利用は13時から17時までで、料金は、10分ごと110円(税込)、最大4時間利用の場合は1100円(税込)とのこと。

なお、座席は一定の距離を確保するようになっているため、席数は最大65席です。また事前予約などは行っていないため、満席の場合は利用できません。

西武鉄道の担当者によると、多様な働き方をサポートする施策の一環として、今後も「WORKING TRAIN」を企画していきたいとしています。

西武球場前駅に停車した通勤型車両40000系でテレワークを行う人たち(2021年10月7日、柘植優介撮影)。