SKE48の荒井優希が10月9日に開催された東京女子プロレス年間最大の祭典「WRESTLE PRINCESS II」大田区総合体育館大会に出場。渡辺未詩とのタッグで、アジャコング&宮本もか組と対戦した。
序盤、エルボーを続けざまに繰り出すも全く効かず、アジャから「自己紹介だ」と強烈なパンチをお見舞いされた荒井。スリーパーを掛けようと果敢に挑むも軽々と持ち上げられ、背中におぶさるような格好に。
試合中盤はパートナーの渡辺が宣言通り、得意技のジャイアントスイングをアジャに仕掛けたが、回すまでには至らず。荒井はアジャから一斗缶の洗礼を浴び倒れ込むも、渡辺に救われる。
そして終盤、荒井は渡辺との連携でビッグブーツを決めると、その流れでFinally(かかと落とし)を成功させフォールを奪おうとしたが、阻止され断念。
荒井はアジャに初めてのバックドロップを決められたものの、2カウントで自力で返したが、最後はダインビングエルボードロップで3カウントを奪われた。
試合後には両タッグが会見に登場。先に勝者のアジャ&宮本組が姿を見せると、「すごい学ぶことがたくさんありました。アジャさんのおかげで勝つことができて、すごくうれしいです。自分の爪痕が残せたかどうかは分からないんですけど、全力でやったので楽しくできました」と宮本がコメント。
タッグパートナーのアジャは「タッグマッチですから。彼女がうまい具合につないでくれたり、しのいでくれなかったら、最後に私も勝てないので。いいふうにつないでもらったなと思います」と宮本をねぎらいつつ、「次戻ってきてもし会うことがあったときには、もっともっと欲深いレスラーになっててくれたらうれしいなと思います」とエールを送った。
渡辺がジャイアントスイングを狙うも不発に終わったシーンについては、「体重の問題じゃないんでしょうね。回せない何かがあるんですよ、アジャコングには」とコメント。だが、「次やったときはちょっといかれそうかな?って気はした」とジャイアントスイングで回される可能性がゼロではないと語った。
また、荒井との対戦については「言っていた通り、私は普通にプロレスをしました。彼女だからといって特別なことをしたわけではないし。普段当たってる選手よりは体重があったり、パワーもあったり、あとはキャリアからのずる賢さもあったりするんで、『もうプロレス嫌』って思っちゃったらそれまでなんですけど」と語ったアジャ。
しかし、試合終盤に荒井がバックドロップからの3カウントを逃れたシーンを挙げると、「アイドルやるっていうのは並大抵の根性じゃないですよ。(胸を指さしながら)“こっち”はすごいと思うんで、“こっち”に体がどれだけついてくるかによって、どんどん大化けすると思う」と、荒井のメンタル面を称え、将来性についても口にした。
一方、渡辺&荒井組は、アジャ&宮本組と入れ替わりで会見場に登場。
アジャをジャイアントスイングで回せなかった渡辺だが、「次戦ったときには回せるんじゃないかという気持ちになった」と手応えは感じていた様子で、「またいつか絶対に、アジャさんを回すことを人生の1つの目標として掲げていきたいなと思いました」と前向きなコメントを残した。
荒井は「『プロレスラーとしてやる』と言ってくださっていたので覚悟はしていたんですけど、想像の何倍も力強いし、技のレパートリーもあって、自分との差が本当にすごくて。でも、そんな中で自分のできること、“Finally”はどうしても決めたかったので、未詩さんのサポートもあって、1回アジャさんに出すことができて、それは1つ良かったところかなと思います」と試合を振り返った。
すると、「やっぱりまだまだ強くなりたいという気持ちが今回の試合も含めて、毎試合感じています。本当は私は年内の参戦っていう予定ではあったんですけど、中途半端なことが大っ嫌いで、今日もアジャさんにコテンパンにやられて、こんな状態では辞められないなという気持ちが湧いてきました」とコメントを続けた荒井。
「なので、2022年も東京女子プロレスに参戦させていただけたらうれしいですし、自分の満足のいくまで、やり切るまでプロレスをできたらなと、今日改めて思いました」と2022年もリングに上がる意思を表明した。
また、荒井は記者からアジャの一斗缶攻撃を受けた感想を聞かれると、「未詩さんが助けてくれなかったら3カウント取られてたかなっていうくらい、もう記憶がないくらい(笑)。初めてのことだったので、もう気付いたら倒れてました」とコメント。
さらに、試合後のリング上でアジャに「ようこそ」と声を掛けられていたことを明かし、「プロレスラーとして認めていただけた気がして。負けちゃったんですけど、めっちゃうれしかったです」と語った。
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