2021年も日本出身の科学者がノーベル賞を受賞したが、日本は経済だけでなく、科学技術や製造業、文化など各方面でも世界をリードする存在と言える。中国メディアの快資訊は8日、日本が「たった数十年でここまで発展できた理由」について分析する記事を掲載した。

 記事はまず、戦後の日本の復興と発展は奇跡的だったと主張した。中国では一般的に、朝鮮特需などにより日本が恩恵を受け、奇跡的な経済成長が実現したと言われているが、これは一時的に富をもたらしたに過ぎず、より本質的な理由は別にあると主張した。

 記事は、日本が戦後に奇跡的な発展を遂げることができた本質的な理由は「教育」だとし、明治時代から始まっていた基礎教育のおかげだと分析している。日本は日清戦争の賠償金を教育のために使い、戦後も教育に多額を投資し、給食制度を全国に広めたと指摘。日清戦争の賠償金のうち、日本は2.8%の1000万円を教育基金に充てたとされている。教育の基礎ができていたことは、戦後の復興にかなりの影響を与えたようだ。

 日本は今でも教育に力を入れている。記事は、日本では子どもの医療費や学費が助成されていて、今は幼児教育・保育も無償化になっていると伝えた。中国では教育の格差が問題になっていて、教育熱心な親は子どものために学区内の家を買い、塾に大金を投じるなどしてきたために、政府が規制に乗り出したほどだ。

 日本がどこよりもいち早く義務教育制度を全国に広めたのは事実で、国の基礎となったというのは間違いないだろう。教育の見直しを迫られている中国にとって、日本は良い参考になりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

そういうことか! 日本が「たった数十年でここまで発展できた理由」=中国