小さい頃は無条件にサンタクロースの存在を信じていても、小学生くらいになると、実際には存在しないんじゃないかと疑問を持ち始める子供は増えていく。
アメリカの10歳の少女は、その疑問を解決するために確実な方法で調べたいと思った。
少女は、地元警察に手紙を書いて「サンタクロースは本当にいるのかどうか、調査してください」と、トナカイがかじった人参などの証拠品を送って、DNA鑑定を依頼した。
Is Santa Claus real? Rhode Island girl asks her police department to test DNA on cookie
ロードアイランド州カンバーランドに住む スカーレット・ドゥマートちゃん(10 歳)は、他の子供たちと同様、サンタクロースは本当に実在するのかどうかを疑う年齢となった。
だが他の子供たちと違うのは、スカーレットちゃんは、いるかいないかの科学的根拠、いわゆるエビデンスを求めたことだ。
そこで、スカーレットちゃんは、12月25日に採取したトナカイが噛んだニンジンとクッキーの残りを“証拠品”として袋に詰め、同州カンバーランド警察署に送り、DNA鑑定を依頼した。
同封した手紙には、次のように綴られている。
親愛なるカンバーランド警察署
これは、クリスマスイブにサンタとトナカイが食べたと思われるクッキーとニンジンのサンプルです。
これをDNA鑑定して、サンタが本物かどうかを確認してもらえませんか?
少女からの依頼を受けた警察
1月20日、同署はFacebookアカウントで、少女から送られた手紙や証拠品の写真をシェア。サンタクロースの確認に関する特別調査のための声明文を公表した。
マシュー・J・ベンソン警察署長は、このように述べている。
この少女は、真実を知りたいために、警察に差し出す証拠を採取して1つ1つ区分けしてビニール袋に入れ、タグ付けするという素晴らしい仕事をしました。
明らかに、普段から熱心に警察ドラマを見ているのでしょう。
ただ疑うだけではなく、すぐに行動に移し、証拠となるものを提示して、しかるべき機関に協力を依頼し、科学的なエビデンスを求める少女の発想は素晴らしいと思います。
ここまでして調査を依頼してきた少女に、納得のいく答えを導き出すために、我々も最善を尽くしたいと思っています。
ベンソン警察署長によると、この問題の調査を開始した調査部門は、送られた証拠品を分析のためにロードアイランド州健康法科学部門に転送していて、今はまだ結果を待っているところだという。
スカーレットちゃんは、自分の部屋に家庭用探偵キットを揃えるほどの熱心さで、「よく犯罪推理ドラマを家で見てるの。刑事になるのってかっこいいと思う」と笑顔で話した。
今回、警察が娘の調査依頼を真剣に受け止めてくれていることに感謝を示しているスカーレットちゃんの母親は、メディアの取材にこのように応えている。
なんでも調べてみたいと思うのは、娘の性格の一部なんです。いつも懐疑的で、事実を突き止めようとするんですよ(笑)
実は、カンバーランド警察署がDNA鑑定結果を待っている間、去年のクリスマスイブの夜、スカーレットちゃんの近所にサンタクロースがいたことを裏付ける証拠があることを明かした。
それは、1匹のトナカイの写真で、それも一緒にFacebookアカウントでシェアした同署は、「今後数週間のうちにより多くの情報を追っていく」と綴っている。
この投稿は大きな注目を集め、地元の人々からは警察の少女に対する誠実でやさしい対応に称賛の声が寄せられているという。
この少女、アメリカ版名探偵コナンって感じかな?実は中身は大人なのかも?
References:Girl asks police to investigate Santa Claus, sends in DNA evidence / written by Scarlet / edited by parumo
コメント