国内旅行で主要都市に行くと「どこへ行っても日本人と外国人の旅行者がいっぱい」「落ち着いて旅が楽しめない」と不満を感じる人も多いのではないでしょうか。特に今、定番の観光スポットなどは旅行客でごった返す場所が多々あります。

2023年5月に「G7広島サミット」が開催された広島は、昔も今も旅行客に人気が高い場所。もともと歴史や平和が学べる世界遺産を持つ観光地として人気がありましたが、G7サミットの開催をきっかけにさらに関心が高まっているようです。

そんな広島には、外国人にまだ知られていないような「穴場」スポットが県内各地に点在しています。そこで今回は、今のうちにぜひ訪れたい「広島県内のおすすめ旅行スポット」をご紹介します。

江戸時代に街道を行き交う要人の休泊に使われた住宅がそのまま残る

旧千葉家住宅の泉庭は広島県名勝。この見事な光景はじっくり観賞したい image by:広島県

日本ならではの歴史ある建物は、国内外問わず人気が高い場所。この時期はとくに落ち着いてじっくり見られる機会がないかもしれません。

旧千葉家住宅」は、かつての西国街道(山陽道)の宿場町で栄えた海田(現在の広島県海田町)で宿駅を務めた、千葉家の旧宅。

安永3(1774)年建築の座敷棟、庭園などがほぼそのまま残り、当時の建築様式などは必見。江戸時代の面影を、直に見て感じることができる貴重な施設です。

玄関の間や本座敷、渡り廊下の先にある浴室など当時の生活様式がうかがえる image by:シカマアキ

また、海田町出身で日本人初の金メダリスト、織田幹雄さんの偉業を紹介する記念館「織田幹雄記念館」も隣接。貴重な史料や映像でその生涯を知ることができます。

織田幹雄記念館は2020年4月オープン。93年の生涯を通じた活動がわかりやすく紹介されている image by:シカマアキ

広島駅から日帰り圏内!絶景ビーチとモンベル日本唯一のビーチ店舗

広島駅からJR呉線で約20分。水尻駅を降りて目の前に広がるのは、瀬戸内海に面した絶景の「ベイサイドビーチ坂」。2023年4月1日、ビーチに物販・飲食の店舗がオープンした今話題のスポットです。

ベイサイドビーチ坂から美しい海に浮かぶ江田島や厳島、広島市内などが見える image by:シカマアキ

夏場のベイサイドビーチ坂は、海水浴を楽しむ人に、マリンスポーツやビーチスポーツではしゃぐ声。夕方には美しい夕陽も見られます。

また、2023年4月には、アウトドアショップ「モンベル」が国内で唯一ビーチに出店したことでも話題に。定番のキャンプ用品や登山用品のほか、マリンスポーツのグッズや店舗限定Tシャツなど人気のアイテムが充実しています。

今後は、目の前のビーチや背後の山を利用したトレッキングイベントなども計画中とのこと。

桟橋から左に「モンベル」、右に「MABUI」が見え、すぐ背後に山もある image by:シカマアキ
「モンベル ベイサイドビーチ坂店」限定販売のTシャツ image by:シカマアキ

また、広島の食材を使ったパエリアや牡蠣などが味わえる海辺のレストラン「MABUI」では、リゾート気分を満喫しながらテレワークも可能。広島市内から訪れるワーケーション先としてもおすすめです。

 

「MABUI」ではパエリアピッツァ、「ライオンバーガー」が人気。テラス席からの眺めも楽しめる image by:シカマアキ