みなさん……崩壊:スターレイル』のVer2.1クリアしましたか!?

もう、めっちゃ面白かった。こんなに面白くなるものなのか。
Ver2.0が相当面白かったので、「まぁここからちょっとずつ落ち着いていく感じかな?」と思っていたのに……Ver2.1でさらにとんでもないことになってしまった。なんで……なんでこうなった?

ということで、今回もフルネタバレでVer2.1の話をしようと思います。

本当に全部ネタバレしてるので、クリアしてない方は絶対見ない方がいいと思います。別に見てもいいんですが、何の責任も取れないです。こんな記事でネタバレを喰らうならVer2.1を最高に楽しんだからにしてほしい!
文句を言うならオール・オア・ナッシングだ!

ちなみに、一応前回にあたる「Ver2.0の感想」もあります。そして今回ばっかりは、先に前回を読んでもらった方が話がスッと入ってくると思います。結果的に「前後編」みたいになったので、両方ともどうぞよろしくお願いします。

文/ジスマロック
編集/実存

※本稿には『崩壊:スターレイル』Ver2.1のネタバレが含まれています。あらかじめご注意ください。

※この記事は『崩壊:スターレイル』の魅力をもっと知ってもらいたいHoYoverseさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。

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好きなアベンチュリン発表ドラゴン

最もアベンチュリンを性的な目で見ていたのはHoYoverseだった。『崩壊:スターレイル』のピノコニー編がいよいよ面白すぎる_001

やっぱりVer2.1と言えば、「アベンチュリン」だと思います。
というか、アベンチュリンが主人公の回ですよね。マジで。

単刀直入に言うなら、「事前の印象と違いすぎる」のが最大のインパクトだと思います。まず「アベンチュリンがえっち」なことは周知の事実だとして、その先の「こいつがどんな人間なのか」は、みんなあんまり分かってなかったと思います。

なんとなく私の脳内では、「ア~ベアベアベアベ、全員僕の掌の上で転がしてやるチュリ……」みたいなキャラだと思ってました。こいつ誰だよ……。ただ、実際にVer2.1を遊んでみると全然印象が違う。

その上で、改めて「どんなキャラか」と言われると……これがまた難しい!

主に明かされたのは、アベンチュリンの過去と内面について。Ver2.0の時点で「奴隷だった過去があるっぽい」ことだけは匂わされてましたが、Ver2,1で本格的に過去が開示されました。ここの「アベンチュリンの過去」の話がすごかった。

最もアベンチュリンを性的な目で見ていたのはHoYoverseだった。『崩壊:スターレイル』のピノコニー編がいよいよ面白すぎる_002

みんな寄ってたかってアベンチュリンのことを性的な目で見ているけど、最もアベンチュリンを性的な目で見ているのはHoYoverseだった。

これな~~~この絵な~~~~~。

私は「これはいくらなんでもあざとすぎる」と思った時によく「同人誌?」と言うのですが……これは久しぶりに「同人誌?」が出たと思います。幻覚? カカワーシャ時代はまだわかるけど、こんな「へい、活きのいい奴隷過去エピお待ちどう!」みたいな出し方ある?

「だが、お前は見た目が悪くない。だから大勢の客がガリガリに痩せたお前に賭けてるんだ。」って、そんなセリフあるか? なんで二次創作を公式が越えてこようとするのか。同時に「公式供給かくあるべし」の最たる例とも言えるのかもしれません。

まぁ、わからなくもないんですよ。「過去にはエヴィキン人としてヒドイ目に遭ってました」っていう情報の開示は、「キャラの立て方」的には間違ってないですから。でも出力される絵面がこれっていう。最もアベンチュリンを性的な目で見ているのはHoYoverseだった。俺たちも公式に負けてられねえわな。

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ちゃんと「存護」なんですよね。

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一応、「過去エピソード」まではギリギリ許容範囲でした。
ただ、個人的に一番驚いてるのが……こいつが割と話の通じる男なとこです。

人生はハイリスク・ハイリターン。敵味方に「狂ったギャンブラー」と評されてはいるものの、なんか……よくよく観察していると結構ちゃんとしているというか……一言で言うと、「思ったより優しい」ですよね?

全然普通に人の話を聞いてるし、策謀渦巻くピノコニー編の中ではかなり真面目に頑張ってる。むしろなぜこのビジュアルで普通に優しいのか。こんなエロ催眠にかかってそうな目の色で、こんな子どもを食いものにしてそうなビジュアルなのに、なぜ普通に優しい男が出てくるのか。

意外とカンパニーのみんなと協力体制を築いてるし、思い返してみれば主人公にも結構真摯に接してくれていた気がするし、街の人にも気さくに話しかけている。

アベンチュリンよ、お前は逆に見た目で損をしているのではないか。「どう見ても詐欺師なのに話してみたら結構ちゃんとしてた」ってそんなパターンあるか?
HoYoverse忍野メメか?

中学生の時、私の前の席にいかにも不良っぽい男が来たことがあった。最初は「コワ~……」とか思ったものの、いざ話してみたら「ドラクエⅥドランゴが強すぎる」という話で結構盛り上がり、めちゃくちゃ仲良くなったことがあった。私の中のアベンチュリン、大体そういう感じだ。話してみたら、思ったより気さくなやつだった。

アベンチュリンがananの表紙を飾ると聞いた時、「おいおい……」とか思ったのだけど、2.1を終えてから考えてみると、割と渋々撮らせてくれそうではある。アイツってそういうとこ、あるからよ……アベンチュリンの真に恐ろしいのは、「勝手にヤツの親友面をしたくなる」ところかもしれない。

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個人的にVer2.1の一番すごいと思っているところは、「Dr.レイシオが一気においしいキャラになった」ところだと思っています。無償配布+石膏像で半ばネタキャラと化していたのに、まさかここまでおいしい男になるとは。なんとなく「ギャグキャラがシリアスに参加してきた」成分が出ている気がします。

アベンチュリンに「死にそうになったらこれを見ろ」と渡した処方箋の中には「生きろ。幸運を祈る。」と書かれていた……って、レイシオおいしい男すぎるでしょう。そうだよ、思い出した。この人の目的って一応「愚鈍という名の病を治す」ことなんだよ。チョークとか投げてるせいで忘れてたよ。

そしてレイシオも「思ったより優しい族」というか……そういう意味では、アベンチュリンとレイシオって似てるのかもしれません。初見のインパクトと、徐々にわかってくる人間像が若干乖離してて面白い。ふたりともなんでこの見た目で思ったより優しいんだよ。いま振り返ってみるとこの辺ただの「いい人といい人の会話」なんだよ。

なんとなく、いま放送中の「光る君へ」という大河ドラマを思い出します。そこまで明確な「巨悪」がいるわけでもないけど、ちょっとずつ事態がこじれていく。もう「オデ、誰を殺せば解決するんだど?」状態のドラマなんですが……ピノコニー編もまさにそんな感じだと思います。

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なんでこの見た目で子どもに優しいんだよ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

焼鳥の兄ちゃん、天才?

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なんか「今週の崩壊3rdのコーナー」みたいになりそうで恐縮ですが、ヴェルトの黄泉に対する信頼が「ほとんど個人的な主観からくるもの」なのが本当にいい。羅刹はあんなに個人的な主観で疑ってたのに、黄泉はここまで個人的な主観で信頼してくれる。ヨウおじちゃん意外とそういうとこあるよな。

やっぱり……崩壊3rdを触ってると「黄泉とヴェルトが会話してる」だけで結構頭おかしくなります。アベンチュリンで頭がおかしくなって、3rd要素で頭がおかしくなって、またアベンチュリンで頭がおかしくなる。Ver2.1の話だいたいこんな感じだった気がする。

一応『崩壊3rd』側の話をあんまり知らない方に説明しておくと、Ver2.1でヴェルトが黄泉に「精神のアダムがうんたらかんたら」「イカロスがうんたらかんたら」みたいな話をしてたシーンは、『崩壊3rd』のラスボスの話をしてます。発狂要素ですよね。
はやくケビン実装しろ(鳴き声)

一旦話をスタレ側に戻しましょう。
とにかく、Ver2.1及びピノコニー編は、「無駄のない面白さ」だと思っています。登場人物全員に何かしらの役割が用意されている。ミーシャギャラガーのような脇役っぽい人も重要キャラだし、姫子やヴェルトのような既存キャラも、黄泉と絡むことで全く違った味わいが出てくる。

つまり、「盤面に出ている無駄なカードが1枚もない」状態なのです。本当に面白いストーリーって、結構この条件を満たしてるものが多いと思います。登場人物全員に意味があり、全員が魅力的に動く。明らかに脇役っぽいキャラが、ここぞで盤面をひっくり返したりする。うーん、焼鳥の兄ちゃん、天才?

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この辺が『崩壊3rd』のラスボストークしてる箇所です。難しいよね。

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バカヤロ────────────────!!!!!!!!

いや、自分は割と本気で「サム=ホタル」説は絶対にないと思ってたんです。
はいはい、みんな考察好きだよねw」くらいのノリで見てました。

だってありえないでしょう。「CV笠間淳スーパーロボットの中にCV楠木ともりの美少女が入ってる」とか。それやったらギャグじゃん。それやったらブレイバーンになっちゃうでしょう。はぁ? ピノコニー編は真面目なストーリーなのですが……? 悪ふざけはやめてもらえますか……?

で、実際サムの中にホタル入ってました。

バカヤロ────────────────!!!!!!!!

たしか、実際にVer2.1を遊んだのは4月5日(金)の夜でした。
インターネットのみんなは金曜ロードショーすずめの戸締り』で大盛り上がりしてるのに、私はキャストオフして中から出てきたホタルに「ドハハハハハハハwwwww」と転げ回るしかできなかった。なんで!? なんで本当に入ってるの!? バカなの!?
考察勢のみなさん本当に申し訳ございませんでした。

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このクソボケが書いた前回の日記

え、巷で話題の「ホタル=サム」説?
いや、個人的な意見ですけど流石にないと思ってますよ!? だって……だってサムの中からホタル出てきたら面白さが勝っちゃうでしょう!?

ちなみにこの日記、一応Ver2.0の終了時まで続くらしいので……私と賭けましょうか!? サムの中身がホタルじゃなかったら私の勝ち! サムの中身がホタルだったら……なんか罰ゲームします!

コイツは……コイツは本ッ当に勢いでしか発言してない!
ジスロマックもっと後先考えろ! 罰ゲームはその内ね……。

いや、本当に「ホタル=サム」だけはないと思ってました。ホタルが退場してしまった悲しさのあまり、みんなが現実逃避で言い出したことだろうと。俺の感動を返してくれ。

え、じゃあ「焦土作戦実行!」とかも全部ホタルってこと?
ホタルも普段は星核ハンター兼たけのこ派として活動してるってこと?
そんなバカなことがあるか?

ただ、冷静になって「いずれホタルが実装された時のこと」を考えてみると、これって結構賢い気がします。私自身ロボット的なものは好きだけど、よしんばサム単体で星5として登場したとしても……いつも最高レアでピックアップされる美少女や美男子に比べると、あまりガチャは回らなさそうだと思います。

「だったら、中に美少女を入れちまえばいいじゃん」という。
そういう意味では、「クラーラとスヴァローグ」に結構近い気がします。ロボットを出したい。美少女も出したい。ガチャの回転数を考えたら後者を選ばざるを得ないけど、だったら合体させればいいじゃん。コイツら、頭いいよな……忘れてたけどHoYoverseって世界有数の企業なんだよね……。

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よく見るとホタルとカラーリングが同じではある。でも本当に入ってると思わなくない!?

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正直、これまでの崩壊:スターレイル』は「ストーリーが面白いゲームではない」と思っていました。

いや、この言い方は語弊があるかも。「ストーリーがつまらない」わけではないけど、「まず第一にストーリーの面白さが来ているか」というと、割と怪しいゲームだと思っていました。どちらかというとこのゲームは、キャラの魅力や、圧倒的なRPG体験を主軸にしたゲームなのだと。

魅力的なキャラが配置されていれば、まぁコンテンツとしては満足できる。ムービーとかバトルもすごいから、ゲームとしては満足できる。ただ一点……どうしても納得できなかったのが、「ストーリーが120%面白いわけではない」ということ。なにか、最後の1ピースが足りていない。

たとえば、アドベンチャー形式の本格的なストーリー重視型タイトルと「純粋なストーリーの面白さ」だけで勝負した時、このゲームは勝てるだろうか?
……いや、若干怪しい。そんなストーリー重視型タイトルとの埋まらない差を、どうにかキャラや演出パワーで埋めていたのがこれまでの『崩壊:スターレイルだった……と、今までは思っていました。

しかしピノコニー編で、ついに『崩壊:スターレイル』は「ストーリーが面白い」ゲームにもなった。ここが、最大の進化にして最大のブレイクスルーだと思います。

そこに運営型タイトルとしての「随時更新されるストーリー」の性質がかけ合わさり、「めちゃくちゃ面白くなっている時の週刊連載」みたいな勢いが生まれている。羂索vs髙羽史彦くらいの風速が出てる。

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そしてこの面白さは、「ストーリーを仕掛けるためのゲーム側の演出」も大いに作用していると思う。

もちろん、ピノコニー編はシンプルにストーリーが面白い。遊園地で起きた殺人事件のようなミステリー調のストーリーで、とにかく「次が気になる」お話になっている。ここはやっぱり焼鳥の兄ちゃんの腕が大きいと思われる。ただ、同時にそのストーリーを引き立てるためのゲーム的なシステムも大きく進化している。

例を挙げるなら、まさしくVer2.1で登場した「キャラの視点切り替え」機能が最たる例と言える。これまで基本的には主人公(開拓者)の視点だけでストーリーが進行していたものの、Ver2.1からはキャラの視点自体を切り替えられるようになった。

仙舟「羅浮」編で一時的に丹恒に視点を切り替えられたのは、このシステムの試験投入だったのかもしれない。

これにより、実質的に「アベンチュリンを主人公としたような展開」が作れるようになり、プレイヤー側も「アベンチュリン視点=アベンチュリンに感情移入してストーリーを楽しむ」ことができるようになった。シンプルなシステムだけど、これがあるだけで「味わえる感情」は大きく違ってくるはず。

つまり、「一度目の更新が来た」だけなのに、プレイヤー的には「主人公視点の話」「アベンチュリン視点の話」「黄泉視点の話」をいっぺんにぶつけられる。これがピノコニー編の群像劇的な構成とめちゃくちゃ相性がいい。一粒で三度おいしい。オーバードーズを起こすぞ!(氷室聖

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それ以外にも、「細かい演出」がピノコニー編はとにかく際立っている。

たとえば、アベンチュリン視点の時のクエスト表示とか。

落伍者捨て子自己中なクズ何の取り柄もない臆病者殺人犯ギャンブル狂幸福を賜りし者捨て子負け犬選ばれし者神の寵児狂人殺人犯幸福を賜りし者落伍者捨て子負け犬何の取り柄もない臆病者殺人犯選ばれし者自己中な■■■幸福を賜りし者捨て子負け犬選ばれし者■■■伍者捨て子何の■■■■もない臆病者殺■■■■ギャンブル狂幸福を賜りし者■捨■■■クズ負け犬■■選ば■し者■母なる神■■■■■負け犬負け犬負け犬負け犬負け犬負け犬負け犬負け犬負け犬負け犬■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

アベンチュリン、精神科に行こう!

普段は「〇〇に行き、〇〇に話を聞こう」といったことが書かれているクエスト詳細に至るまで、こんな小ネタが……いやこれ「小ネタ」で括っていいものか? はは、ははは……。アベンチュリン、夜あったかくして寝ろよ! ちゃんと風呂入れよ!! 規則正しい食生活送れよ!!!