韓国はどっちに付くのか?
このような毒薬条項が盛り込まれたことで、もっとも驚いているのはおそらく韓国だろう。
既に中韓FTA協定を締結しているので、いきなり何かこれが問題になるわけでもない。しかし、現在はちょうど米韓FTA再交渉を行っている最中である。仮にこの毒薬条項が入るなら、中国との貿易協定は今後、解消するしかなくなる。
何かが急に起こるわけでないが、米国の長期的な中国封じを韓国が受け入れるのは非常に難しいだろう。なぜなら韓国は、米中の両国に対して貿易黒字を出している国だからである。
韓国の主な取引先は中国、米国、日本である。中国への依存度は26%と非常に高い。そう簡単に縁を切れるような数字ではないのだ。
中国にシフトしていけば、間違いなく米国から干されるだろう。そして、韓国にとって米国は安全保障上で欠かせない国だ。
近いうちに韓国は米中から「踏み絵」を踏まされることになる。
いつもの蝙蝠外交がどこまで通じるかはわからないが、苦渋の決断を迫られることだろう。
どう転んでも韓国経済を嵐が襲う
しかし、どちらを取るにしても、韓国経済にはダブルハリケーンである。
米中対立は韓国にとっては災いでしかない。中国経済が失速すれば韓国市場も投げ売りされる。
そういう意味では、先週KOSPIが2,300以下になったことは今後の株価にどんな影響を与えるのか。注目したいところだ。
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※本記事は、『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』2018年10月14日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
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『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』(2018年10月14日号)より一部抜粋・再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による
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数年ごとに起きるデフォルト危機。世界経済が後退すれば、投資家が真っ先に資金を引き揚げていく新興国市場。輸出依存が96%という恐ろしい経済構造。ヘッジファンドに玩具にされる韓国市場。中国の属国化へと突き進む2014年。並行してスタグフに悩まされる現実。そして、1100兆ウォンを超え、雪だるま式に膨らむ家計債務の恐るべき実態。経済の問題点とは何なのか?なぜ、また、第四次経済危機が迫っているといえるのか。それは読めばわかる!投資、ビジネス、教養、雑談ネタにも最適な、最も韓国経済の実情を知ることが出来るメルマガ。
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